読書ノート

おかんの昼ごはん

副題:親の老いと、本当のワタシと、仕事の選択 著者:山田 ズーニー 出版社:河出書房新社 2012年11月刊 \1,470(税込) 231P ご購入は、こちらから 著者の山田ズーニー氏の肩書きは「表現インストラクター」である。 ベネッセコーポレーションで小論文編集長…

この世で一番おもしろいミクロ経済学

副題:誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講 著者:ヨラム・バウマン/著,グレディ・クライン/イラスト,山形浩生/訳 出版社:ダイヤモンド社 2011年11月刊 \1,575(税込) 217P ご購入は、こちらから この世で一番おもしろいマクロ経済学 副…

往復書簡

著者:湊 かなえ 出版社:幻冬舎文庫 2012年8月刊 \630(税込) 325P ご購入は、こちらから 湊かなえ氏は東野圭吾氏と並ぶミステリー界の売れっ子で、文庫になる前の原著は2011年2月に刊行されているので、お読みになった方も多いと思う。 売れっ子作家の本は…

いつも君のそばにいるよ

副題:スターリィマンが贈る、夢を叶える9つの風船の物語 著者:はせがわ芳見/著 はせがわいさお/絵 出版社:学研パブリッシング 2012年12月刊 \1,260(税込) 125P ご購入は、こちらから 先週の土曜日、「祝 佐藤伝100万部突破!記念交流会」というイベ…

心が喜ぶ働き方を見つけよう

副題:漁師の会社オーガッツでみつけた「グッとくる」働き方 著者:立花 貴 出版社:大和書房 2012年4月刊 \1,365(税込) 221P ご購入は、こちらから 3.11の震災をきっかけに、生き方を変えた。 心が喜ぶ働き方ができるようになった! という体験を語り、…

諜報の天才 杉原千畝

著者:白石 仁章 出版社:新潮社(新潮選書) 2011年2月刊 \1,155(税込) 213P ご購入は、こちらから 1993年にスティーブン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』とう映画が公開された。(日本での公開は翌1994年) ナチス・ドイツがユダヤ人を虐殺しよう…

高倉健インタヴューズ

著者:野地 秩嘉 出版社:プレジデント社 2012年8月刊 \1,680(税込) 191P ご購入は、こちらから 久しぶりに映画館へ行き、8月25日に公開された映画『あなたへ』を見てきた。 高倉健が6年ぶりに主演した話題作で、テレビでもたくさん予告編を流している。も…

中学受験の失敗学

副題:志望校全滅には理由がある 著者:瀬川 松子 出版社:光文社(光文社新書) 2008年11月刊 \777(税込) 193P ご購入は、こちらから わが家の娘が小学4年生になるとき、カミさんと話し合って私立中学を目指すことにした。 さっそく最寄り駅の進学塾に娘を通…

ローマ法王に米を食べさせた男

副題:過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 著者:高野 誠鮮 出版社:講談社 2012年4月刊 \1,470(税込) 254P ご購入は、こちらから 「おまえみたいなヤツは、農林課に飛ばしてやる!」 本書は、上司から怒鳴られた場面からスタートする。 地方公務…

いつだって僕たちは途上にいる

著者:岡康道、小田嶋隆 出版社:講談社 2012年6月刊 \1,470(税込) 239P ご購入は、こちらから もう1冊は、CM界の風雲男(と帯に書いてある)岡康道氏と、この読書ノートでも1ヵ月前に取りあげた人気コラムニスト小田嶋隆氏の対談で、タイトルは『いつだ…

どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか

今日は、中年おじさんの対談本をダブルで取りあげる。 暑苦しくて、華のない中年の対談。しかも2冊。 こんな本を面白がるのは、やっぱり中年男性だけかもしれないなぁ。 これじゃ、「読書ノート」読者は、ますます男が多くなっちゃうかなぁ。 ……と、余計な…

生きる悪知恵

副題:正しくないけど役に立つ60のヒント 著者:西原 理恵子 出版社:文藝春秋(文春新書) 2012年7月刊 \840(税込) 214P ご購入は、こちらから マンガ家の西原理恵子(以下、「サイバラ」と略称)が、さまざまな人生相談に答えながら、現代を生き抜く智恵を…

いますぐ書け、の文章法

著者:堀井 憲一郎 出版社:筑摩書房(ちくま新書) 2011年9月刊 \777(税込) 222P ご購入は、こちらから 「いますぐ書け!」という堀井氏のご指導にしたがって、すぐに書きはじめてみた。 いつもと違うテイストの書評になると思うが、今までの書評より面白く仕…

せいめいのはなし

著者:福岡 伸一 出版社:新潮社 2012年4月刊 \1,470(税込) 222P ご購入は、こちらから 福岡伸一氏は、65万部超の『生物と無生物のあいだ』をはじめ、『動的平衡』、『できそこないの男たち』などで知られる作家である。 本業は分子生物学者。 研究の傍ら…

マンボウ最後の家族旅行

著者:北 杜夫 出版社:実業之日本社 2012年3月刊 \1,260(税込) 189P ご購入は、こちらから 北杜夫は、芥川賞受賞者でもあり、コミカルな「マンボウ」シリーズでも多くの著作を残している。 かつて人気作家だった頃にくらべると、いまは北杜夫の名前を知って…

小田嶋隆のコラム道

著者:小田嶋 隆 著 出版社:ミシマ社 2012年6月刊 \1,575(税込) 253P ご購入は、こちらから 小田嶋隆氏が日経ビジネスオンラインに連載している「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 〜世間に転がる意味不明」というエッセイが好きで、毎週欠かさず読ん…

日輪の遺産

著者:浅田 次郎 出版社:角川書店 2011年6月刊 \1,890(税込) 418P ご購入は、こちらから 2011年8月に映画化された『日輪の遺産』の原作本である。 ロードショーも終わってもうDVDも出ているので、時期遅れの感はあるが、「浅田文学の原点」という映画の…

中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇

著者:中野 京子 出版社:文藝春秋 2011年3月刊 \1,600(税込) 262P ご購入は、こちらから ベストセラー『怖い絵』シリーズで知られる中野京子の西洋絵画解説本。 ギリシャ神話の20の物語を選び、それぞれ有名な場面を題材にした油絵について、絵画のみどこ…

「すみません」の国

書名:「すみません」の国 著者:榎本博明 出版社:日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) 2012年4月刊 \893(税込) 220P ご購入は、こちらから 日本人は「すみません」という言葉をしょっちゅう使っている。よく使ってはいるが、決して「心から謝罪し…

「しがらみ」を科学する

学生時代に土居健郎著『「甘え」の構造』を読んだ。 「甘え」という心理状態を通して、日本人の気質を考察する文化論だった。 この本を読んで、日本文化を理解することは自分を理解することに通じる、ということに気づき、やはりベストセラーだった小此木啓…

高峰秀子との仕事〈2〉

副題:忘れられないインタビュー 著者:斎藤 明美 出版社:新潮社 2011年4月刊 \1,470(税込) 252P ご購入は、こちらから 4月30日の読書ノートで『高峰秀子の捨てられない荷物』を取りあげたあと、ジュンク堂で3月24日に収録された斎藤明美氏の講演ビデオをYo…

脱会議

副題:今日からできる! 仕事革命 著者:横山 信弘 出版社:日経BP社 2012年4月刊 \1,365(税込) 195P ご購入は、こちらから 2005年に大橋禅太郎著『すごい会議』を読んだ。ヤフー!、アップル等で採用している革新的な会議方法を紹介していた。(2005年8月…

なぎさホテル

著者:伊集院 静 出版社:小学館 2011年7月刊 \1,470(税込) 188P ご購入は、こちらから 35万部を超えるベストセラーになっているエッセー『大人の流儀』の作者、伊集院静氏の自伝的エッセイである。 直木賞選考委員を務め、今や一流作家として認められている…

高峰秀子の捨てられない荷物

著者:斎藤 明美 出版社:新潮文庫 2012年4月刊 \662(税込) 425P ご購入は、こちらから 高峰秀子は昭和の大女優である。 1924年(大正13)年に北海道で生れ、5歳で子役としてデビューしたあと、「二十四の瞳」「浮雲」「名もなく貧しく美しく」など400本を…

聞く力

副題:心をひらく35のヒント 著者:阿川 佐和子 出版社:文春新書 2012年1月刊 \840(税込) 253P ご購入は、こちらから 2月はじめに名古屋へ出張した。 車中で読む本をたくさん持っていったのに、品川駅構内の三省堂書店で出たばかりの本書『聞く力』が目…

プーチン最後の聖戦

副題:ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? 著者:北野 幸伯 出版社:集英社インターナショナル 2012年4月刊 \1,680(税込) 345P ご購入は、こちらから 著者の北野氏は1970年生まれ。 ゴルバチョフにあこがれてソ連に留学したのだが、留学先…

中国化する日本

副題:日中「文明の衝突」一千年史 著者:與那覇 潤 出版社:文藝春秋 2011年11月刊 \1,575(税込) 319P ご購入は、こちらから 『驕れる白人と闘うための日本近代史』という過激な題名の本を読んだことがある。 東洋を一方的に見下す西洋の歴史観に「待った!…

君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

著者:浅田 次郎 出版社:文藝春秋 2011年12月刊 \1,470(税込) 277P ご購入は、こちらから 『鉄道員』(ぽっぽや)、『壬生義士伝』、『中原の虹』等で知られる小説家浅田次郎氏の最新エッセイ集である。 単行本未収録のエッセイを集めたもので、旅の感想や…

ポーカー・フェース

著者:沢木 耕太郎 出版社:新潮社 2011年10月刊 \1,680(税込) 296P ご購入は、こちらから ノンフィクション作家で知られる沢木耕太郎が書いた、大人のエッセイ集である。 「大人のエッセイ」といわれても、「大人の」とは何なのかイメージがわかない方もい…

ありがとう

著者:水谷 修 出版社:日本評論社 2011年12月刊 \1,470(税込) 189P ご購入は、こちらから 「夜回り先生」で知られる水谷修氏の最新刊である。 夜間高校の教師をしていた水谷氏は、繁華街で遅くまで遊んでいる子どもたちに、早く帰るように語りかける「夜回…