2004-01-01から1年間の記事一覧

人生の目的が見つかる魔法の杖

副題:脳だけが知っている「幸せなあなた」の探し方 2004年7月刊 著者:西田 文郎 出版社:現代書林 価格:\1,260(税込) 205P 能力開発のためにアドバイス・コーチをする仕事を長年続けてきた著者が「成功」とは何か、どうすれば新しい「明日」をつくり出せ…

漱石先生大いに悩む

2004年12月刊 著者:清水 義範 出版社:小学館 価格:\1,260(税込) 255P 本書は友人から託された手紙を「私」が解読する、という場面からスタートします。調べていくうちに、夏目漱石が書いた手紙らしい、しかも漱石が小説家としてデビューした『我輩は猫で…

代行返上

2004年3月刊 著者:幸田 真音 出版社:小学館 価格:\1,890(税込) 437P 2003年は年金問題がマスコミでも選挙でも大きく取り上げられた年でした。将来の給付が減るとか負担額が増えるということが強調され、国への不満を高める論調が多かったように思いますが…

本がなくても生きてはいける

2004年6月刊 著者:岸本 葉子 出版社:講談社文庫 価格:\520(税込) 258P 何かおもしろい本の話を見つけられればいいな〜、と手に取りました。本書は本の内容を主な話題にする「書評」ではなく、日常のできごとを書いてみたら自然に本が登場していた、という…

ザ・フェミニズム

2002年3月刊 著者:上野 千鶴子・小倉 千加子 出版社:筑摩書房 価格:\1,575(税込) 250P 以前紹介した「『赤毛のアン』の秘密」の著者小倉千加子と上野千鶴子がフェミニズムについて大いに語った本ということで、手にとってみました。 いやぁ、二人ともよく…

“しぱれる”は英語?

私のふるさと北海道には全国各地から移民がやってきました。北海道弁のなかには各地の方言と共通のものもあるようですが、英語から派生したものもあります。 たとえば、 しばれる(凍る、厳しく冷えこむ)は siver から でめんとり(日雇労働者)は day ment…

女子大生会計士の事件簿4

2004年10月刊 著者:山田 真哉 出版社:英治出版 価格:\998(税込) 189P 小説仕立ての事件を読んでいるうちに知らず知らずに会計の知識が身に付く、という本書の推薦文をみかけました。 そういえば、難しそうなことをマンガで分りやすく解説する、という本が…

たったひとつのたからもの

副題:息子・秋雪との六年 2003年11月刊 著者:加藤 浩美 出版社:文芸春秋 価格:\1,470(税込) 172P 本書は、ダウン症と合併症の心臓病のため6歳で亡くなってしまった我が子の成長記録をまとめた写真エッセイです。明治生命(現明治安田生命)のCMで全国…

世紀の天体ショー

「ねえ、今夜、世紀の天体ショーが二つもあるって知ってる?」とカミさんに訊かれたのは昨日の夜のことです。ひとつは「ふたご座流星群」で、もうひとつは「水星、金星、木星……の5つの惑星が一列に並ぶ」とのこと。特に5惑星が一列になるのは珍しく、次に…

原稿用紙10枚を書く力

2004年10月刊 著者:斎藤 孝 出版社:大和書房 価格:\1,260(税込) 196P 清水義範の『大人のための文章教室』を先日紹介しましたが、また文章読本を読んでしまいました。やっぱり、こういう本は気になりますねぇ。 何しろ、著者があの齋藤孝センセですから、…

二人だけで生きたかった

NHKアーカイブス特別編 二人だけで生きたかった―老夫婦心中事件の周辺2004年2月刊 著者:NHKスペシャル取材班【編】 出版社:双葉社 価格:\1,365(税込) 169P NHKアーカイブスは、NHKの映像ライブラリの中から懐かしいもの、優れた作品を再放送…

漫画の深読み、大人読み

2004年10月刊 著者:夏目 房之介 出版社:イースト・プレス 価格:\1,355(税込) 310P 著者は、週刊朝日の「デキゴトロジー」にユーモラスなイラストを書いていた漫画家で、現在の肩書きは「マンガコラムニスト・評論家」です。 本書は、99年から03年までのエ…

「いっぱいいっぱい」は魔法のことば

3歳の娘は「とても」とか「たくさん」という意味で「いっぱいいっぱい」と言います。 「いっぱいいっぱい、パン食べたい!」 「いっぱいいっぱい、お帰りなさい!」 なかでも「いっぱいいっぱい、ごめんなさい」は、反省の気持ちがこもっていて、最近は私も…

血の味

2003年3月刊 著者:沢木 耕太郎 出版社:新潮文庫 価格:\500(税込) 300P 以前紹介した沢木耕太郎の『無名』がテレビドラマ化されたので、松本幸四郎の主演の放送を私も見てみた。原作と違う部分があるのは仕方がないことだが、根幹の部分で異なっていたのは…

五感を使って独自化しろ!

副題:エクスペリエンス・マーケティングの極意 2004年3月刊 著者:藤村 正宏 出版社:岩全日出版 価格:\1,365(税込) 254P ビジネスにおいては戦わないことが最高の戦略であり、そのためには、「差別化」ではなく「独自化」するしかありません。「独自化」…

車内で化粧する人

今朝、上り東海道線でつり革につかまっていたら、となりの女の人が立ったまま化粧をはじめました。 電車の中で化粧をする女性が出現したてのころは、「最近の若い娘は……」と言われましたが、私のとなりの人は40代前半くらいに見えます。どう見ても“最近の…

全部の番組を録画できるビデオ

DVD録画装置が年末商戦の目玉のひとつになっているようですね。 私はテレビが大好きなので、まだHDDを使ったビデオサーバが珍しかったころ80GB(最高画質で約25時間録画可能)のものを買いました。(DVDが付いていませんが、「録画を見てすぐ…

「赤毛のアン」の秘密

2004年3月刊 著者:小倉 千加子 出版社:岩波書店 価格:\2,100(税込) 282P 若者が本を読まなくなった、と言われるなかで『赤毛のアン』は少年・少女向けの読み物として根強い人気を保っているそうです。『「赤毛のアン」の秘密』というタイトルから想像した…

日本人が知りたくないアメリカの本音

2004年4月刊 著者:日高 義樹 出版社:徳間書店 価格:\1,470(税込) 234P 先日紹介した「帝国以後」とは対照的に、「アメリカの力は相変わらず強いぞ」ということを分析している。 タイトルに「アメリカの本音」とある通り、アメリカの東部の新聞「ニューヨ…

ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法

副題:親と子と教師のための読み聞かせガイド 2004年10月刊 著者:ひげうさぎ 出版社:柘植書房新社 価格:\1,575(税込) 156P 私は3歳の娘といっしょに絵本を読むのを楽しみにしているので、絵本を紹介する記事や「読み聞かせ」という言葉には敏感に反応し…

闘病宣言

腰痛になってから、もう3ヵ月が過ぎました。 すぐ良くなるだろう、という根拠のない期待が外れ、長期化・慢性化する気配です。 はじめは私も他人事の心境でした。私が悪いことをしたわけじゃなし、お医者さん・整体師さんにまかせておけばいいさ、と思って…

ハーバードからの贈り物

原題:Remember Who You Are 2004年9月刊 著者:デイジー・ウェイドマン 出版社:ランダムハウス講談社 価格:\1,260(税込) 190P ハーバード・ビジネススクールでは、期末の最後の授業で学生への人生のアドバイスをスピーチする伝統があるそうだ。本書はその…

大人のための文章教室

2004年10月刊 著者:清水 義範 出版社:講談社現代新書 価格:\756(税込) 207P 自分の文章を少しでも良くしたい、という願望を持つ人は、この手の本(文章読本)を目にすると読まずにはいられない。私自身は本多勝一著「日本語の作文技術」に深く心酔してい…

帝国以後

副題:アメリカ・システムの崩壊 2003年4月刊 著者:エマニュエル・トッド 出版社:藤原書店 価格:\2,625(税込) 299Pアメリカの国際政治力の限界を論じる本、といえばジャーナリストか政治学者が書きそうな気がするが、本書の著者は新進気鋭の人口学者、人…

ごはんは喉ごし!

10年くらい前、椎名誠に熱中していたことがありました。 夏の長期休暇になると、「夏だ! 湘南の海をセイハするのだ!」などとシイナ風のスローガンを決め、自転車で海岸通りを走って喜んでみたり、どんぶりメシをシイナ風に“ワシワシ”と食べながら「ビー…

男の引き際

2004年6月刊 著者:黒井 克行 出版社:新潮社(新潮新書) 価格:\714(税込) 237P 男の引き際をテーマに9人の引退・転身を取り上げ、その業績と引き際のみごとさを描いた本である。 「引き際」といえば、オーナー創業者でありながら身内の人間を会社に入れず…

リチウムイオン電池物語

副題:日本の技術が世界でブレイク 2004年9月刊 著者:吉野 彰 出版社:シーエムシー出版 価格:\1,260(税込) 151P 携帯電話やノートパソコンに使われているリチウムイオン電池は日本で生まれた新技術だそうだ。本書はその開発者である著者が、開発の苦労話…

激痛はしる!

腰の治療のために通っている整体の先生から「足を広げて座ったり体育座りしてはダメだよ」と言われていたが、先週土曜日にやんごとなき事情で両方ともやってしまった。 先生の言うとおり、夕方から右足がしびれはじめ、日曜日もジンジン痛んだ。まずいなぁ、…

反社会学講座

2004年6月刊 著者:パオロ・マッツァリーノ 出版社:イースト・プレス 価格:\1,500(税込) 305P「社会学」なんていいかげんだ。その証拠を“社会学的に”お見せしましょう、という社会学パロディー本。 「社会学って、勝手なこと言ってるよな」と感じる人は、…

ザビエルとその弟子

2004年7月刊 著者:加賀 乙彦 出版社:講談社 価格:\1,680(税込) 237P 本書は、日本にキリスト教を伝導したことで有名なフランシスコ・ザビエルの最晩年を描いた小説である。 イエズス会の創立メンバーの一人だった彼は、インド管区長として東洋布教という…