2005-01-01から1年間の記事一覧

妹たちへ

副題:夢をかなえるために、今できること 2005年8月刊 著者:日経ウーマン【編】 出版社:日本経済新聞社 \1,575(税込) 345P 各界のトップランナーとして活躍している女性たちに、働く20代女性へのエールを語ってもらった雑誌連載(日経WOMAN)をまと…

神の発見

2005年8月刊 著者:五木寛之,森一弘 出版社:平凡社 \1,470(税込) 257P 最近の五木寛之は、百寺巡礼をしてみたり、『何のために生きるのか』や『仏教のこころ』を出版してみたり、読者と共に「生きる道を探す」活動を続けています。 本書では、その五木氏が…

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?

2005年11月刊 著者:門倉 貴史 出版社:角川oneテーマ21 \720(税込) 198P 「人にいえない仕事」という言葉で連想するのは何でしょう。やはり(非合法な)裏社会ビジネスでしょうか。 ピンポーン! 著者は「地下経済」を専門に研究しており、関連書籍も多数出…

仕事と人生に効く100冊の本

2005年12月刊 著者:松山 真之助 出版社:秀和システム \1,575(税込) 255P 著者は、1997年にスタートした書評メルマガ「Webook of the day」の発行人です。Webook は「毎日発行する書評メルマガ」の草分けで、単純計算すると、約3000冊の本を紹介し…

ぐうたら学入門

2005年10月刊 著者:名本 光男 出版社:中公新書ラクレ \777(税込) 198P スローライフという言葉が流行しています。 競争に明け暮れる社会に追いつこうとするのではなく、もっとゆっくりと豊かな生活を送れないものだろうか。という現代人の願望を背景にした…

蒼穹の昴〈3〉

2004年10月刊 著者:浅田 次郎 出版社:講談社文庫 \620(税込) 372P 清朝末期時代を描いた歴史小説の第3巻。 第11代光緒帝が即位しても西太后は政治の実権を手放しません。西太后に引退を迫る「変法」勢力と、西太后が引退すると失脚してしまう守旧派が勢…

浅田次郎氏の講演会に参加しました。

12月14日に浅田次郎氏の講演会があり、にわか浅田ファンになった私も勇んで参加してきました。 小説家の講演会というと、四半世紀前に司馬遼太郎の講演会を聞いて以来です。浅田氏も原稿用紙のマス目をコツコツと埋めるのが本業ですから、きっと司馬遼太郎と…

自分が飼っているペットの肖像画でジュエリーを作る

私のメルマガ「ココロにしみる読書ノート」読者の三好一美さんからメールをいただきました。 三好さんは外資系の会社に勤務しながら、日本MITエンタープライズ・フォーラムというNPOの運営メンバー(メンバーシップ・コミッティ チェア)も務められ、…

東海村臨界事故への道

副題:払われなかった安全コスト 2005年8月刊 著者:七沢 潔 出版社:岩波書店 \2,730(税込) 268P 1999年に東海村で核燃料製造工場内で誤ってウランが臨海(核分裂が連続的に起こる)を起してしまいました。原子力発電所では常時起こっている現象ですが…

『坂の上の雲』の真実

2004年5月刊 著者:菊田 慎典 出版社:光人社 \1,890(税込) 245P 『坂の上の雲』といえば、言わずと知れた司馬遼太郎が日露戦争を描いた長編小説のタイトルです。 その『坂の上の雲』の真実を明かす本、ということですから、いったい何が書いているのか、と…

蒼穹の昴〈2〉

2004年10月刊 著者:浅田 次郎 出版社:講談社文庫 \620(税込) 367P 清朝末期時代を描いた歴史小説の第2巻。 この物語の主要人物である西太后が、まず権力の頂点で横暴にふるまう人物として登場しました。 公式の政治の世界で非情な最高権力者として振舞う…

三菱とは何か

副題:法人資本主義の終焉と「三菱」の行方 2005年1月刊 著者:奥村 宏 出版社:太田出版 \1,764(税込) 302P 本書の勇ましいタイトルを見て、「三菱に根ざす不祥事の体質を徹底的にあばいた本」であることを期待して手に取りました。 三菱自動車の欠陥車事件…

理系思考

副題:エンジニアだからできること 2005年9月刊 著者:大滝 令嗣 出版社:ランダムハウス講談社 \1,680(税込) 255P 政治の世界や経済界のトップは、ほとんどが文系大学出身者で占められています。かたや理系人間は「つぶしがきかない」などと陰口をたたかれ…

闇夜の国から二人で舟を出す

2005年10月刊 著者:小池 真理子 出版社:新潮社 \1,575(税込) 275P 本書は、著者が1996年に直木賞を受賞してからの9年間に書きためたものをまとめたエッセイ集です。 著者の本は『夜は満ちる』という短編集しか読んだことのない私ですが、懐かしい井上…

田坂さんの出版記念講演会に参加しました

昨日(12/1)田坂広志さんの新著『使える弁証法』の出版記念講演会が丸善本店で開催され、私も聴講してきました。講演のタイトルは「洞察力・予見力 ― ヘーゲルの弁証法が教える世界の本質・社会の未来 ―」です。 出版記念講演会ですので新著の内容を語ってい…

使える弁証法

副題:ヘ−ゲルが分かればIT社会の未来が見える 2005年12月刊 著者:田坂 広志 出版社:東洋経済新報社 \1,575(税込) 197P 私が田坂さんの本を取り上げるのは、これで3回目です。 最初に取りあげた『未来を拓く君たちへ』(5月9日のブログ)も、『仕事の思想…

会議でヒーローになれる人、バカに見られる人

2005年12月刊 著者:吉岡 英幸 出版社:技術評論社 \1,449(税込) 221P ファシリテーター(仕切りのプロ)を本業とする著者が、会議でトクをするために心得ておくべきことを面白おかしく教えてくれる本です。 冒頭に、いかに会議が重要であるかを示して、「仕…

こちら本の探偵です

1985年11月刊 著者:赤木 かん子 出版社:径書房 \1,680(税込) 251P > 1983年のクリスマス・イブに、著者はいいことを思いつきました。それは、年賀状の代わりに雑誌を作って知人・友人に配ろう! ということです。そのほうが、「私は元気です、カンコ」…

週末に学生時代の友人を訪ねました。

週末に川崎市に住む学生時代の友人を訪ね、楽しいひと時を過ごしました。 学生寮で知り合った頃は長髪でフォークギターを弾いていた彼は、髪が短くなった今もギターやリコーダーを奏で、ベートーベンの第九合唱で舞台に立つ生活をしています。 川崎市には2…

絶対知らないものの名前

2005年9月刊 著者:北橋隆史 出版社:幻冬舎 \1,365(税込) 220P ふだん使っていても名前を知らないし気にもしていない道具がこんなにたくさんある、と気づかせてくれる本です。 右ページに「これは何でしょう」と問いかけがあり、一枚めくった左ページに答え…

新訳 経営者の条件

1995年1月刊 著者:P.F.ドラッカー【著】 上田惇生【訳】 出版社:ダイヤモンド社 \1,529(税込) 243P 「経営学の神様」としてエグゼティブの間に人気のあるピーター・ドラッカーが11月11日に95歳で亡くなった、とのニュースを目にしました。 私も“自称…

だれが中国をつくったか

副題:負け惜しみの歴史観 2005年9月刊 著者:岡田 英弘 出版社:PHP新書 \735(税込) 189P 本書の主題をひとことで言ってしまうと、「中国の歴史は中華思想に貫かれているので、都合の悪いことは記録されていない」ということです。 『史記』で有名な司馬…

仕事の思想

副題:なぜ我々は働くのか 2003年9月刊 著者:田坂 広志 出版社:PHP文庫 \560(税込) 261P 前回取りあげた『ハードワーク』では、働く目的は「収入を得ること」でした。それは低所得者層、貧困層にとっては紛れもない事実です。しかし、「衣食足りて礼節…

田坂広志さんの講演会に行ってきました。

昨日、田坂広志さんの講演会が丸ビルホールで開催され、私も聴講してきました。講演のタイトルは「なぜ、我々は『志』を抱いて生きるのか」です。 講演のタイトルは、5月9日の私のメルマガで紹介した『未来を拓く君たちへ』の副題と同じで、内容も著書と同様…

ハードワーク

副題:低賃金で働くということ 2005年7月刊 著者:ポリー・トインビー【著】 椋田 直子【訳】 出版社:東洋経済新報社 \1,890(税込) 305P 英国ガーディアン紙の女性記者が、最低賃金で働く者の生活を体験した、一種の「潜入取材」記録です。 著者は、もう四…

久米信行さんの講演会を聴講してきました。

きのう、久米さんの講演会を聴講してきました。 場所は赤坂日本財団ビル2階で、タイトルは 「『メール道』『ブログ道』の心得とは 〜心の通うeコミュニケーションのすすめ〜」 です。 前半の『メール道』は、以前も聞いたことがありますが、やはり、自分のメ…

情報を捨てる技術

副題:あふれる情報のどれをどう捨てるか 2000年10月刊 著者:諏訪 邦夫 出版社:講談社ブルーバックス \840(税込) 177P あふれるような情報をどのように選別したらよいのか、というテーマで具体的な方策を教えてくれるノウハウ本です。 同じような本は他に…

考え方のつくり方

副題:自分のアタマで考えるメソッド 2005年7月刊 著者:渡辺 パコ 出版社:大和書房 \1,470(税込) 198P 自分の人生を考える、世の中のことを考える、ということは誰でも関心のあることと思います。しかし、「哲学」となると、ちょっと近寄り難い気がして敬…

「人口減少」で日本は繁栄する

副題:22世紀へつなぐ国家の道 2005年7月刊 著者:日下 公人 出版社:祥伝社 \1,680(税込) 205P 少子化により2006年に(でしたっけ)人口が減少しはじめる、というタイミングでこういうタイトルの本が出ると、思わず手に取ってしまいます。GDPが減…

職業としての政治

1984年1月刊 著者:マックス・ウェーバー【著】 脇 圭平【訳】 出版社:岩波文庫 \483(税込) 121P 10月17日のブログで取りあげた『踊る大捜査線に学ぶ組織論入門』に、ウェーバーが官僚制をプラスに評価していることが書かれていました。私はウェーバーをま…