2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人が知りたくないアメリカの本音

2004年4月刊 著者:日高 義樹 出版社:徳間書店 価格:\1,470(税込) 234P 先日紹介した「帝国以後」とは対照的に、「アメリカの力は相変わらず強いぞ」ということを分析している。 タイトルに「アメリカの本音」とある通り、アメリカの東部の新聞「ニューヨ…

ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法

副題:親と子と教師のための読み聞かせガイド 2004年10月刊 著者:ひげうさぎ 出版社:柘植書房新社 価格:\1,575(税込) 156P 私は3歳の娘といっしょに絵本を読むのを楽しみにしているので、絵本を紹介する記事や「読み聞かせ」という言葉には敏感に反応し…

闘病宣言

腰痛になってから、もう3ヵ月が過ぎました。 すぐ良くなるだろう、という根拠のない期待が外れ、長期化・慢性化する気配です。 はじめは私も他人事の心境でした。私が悪いことをしたわけじゃなし、お医者さん・整体師さんにまかせておけばいいさ、と思って…

ハーバードからの贈り物

原題:Remember Who You Are 2004年9月刊 著者:デイジー・ウェイドマン 出版社:ランダムハウス講談社 価格:\1,260(税込) 190P ハーバード・ビジネススクールでは、期末の最後の授業で学生への人生のアドバイスをスピーチする伝統があるそうだ。本書はその…

大人のための文章教室

2004年10月刊 著者:清水 義範 出版社:講談社現代新書 価格:\756(税込) 207P 自分の文章を少しでも良くしたい、という願望を持つ人は、この手の本(文章読本)を目にすると読まずにはいられない。私自身は本多勝一著「日本語の作文技術」に深く心酔してい…

帝国以後

副題:アメリカ・システムの崩壊 2003年4月刊 著者:エマニュエル・トッド 出版社:藤原書店 価格:\2,625(税込) 299Pアメリカの国際政治力の限界を論じる本、といえばジャーナリストか政治学者が書きそうな気がするが、本書の著者は新進気鋭の人口学者、人…

ごはんは喉ごし!

10年くらい前、椎名誠に熱中していたことがありました。 夏の長期休暇になると、「夏だ! 湘南の海をセイハするのだ!」などとシイナ風のスローガンを決め、自転車で海岸通りを走って喜んでみたり、どんぶりメシをシイナ風に“ワシワシ”と食べながら「ビー…

男の引き際

2004年6月刊 著者:黒井 克行 出版社:新潮社(新潮新書) 価格:\714(税込) 237P 男の引き際をテーマに9人の引退・転身を取り上げ、その業績と引き際のみごとさを描いた本である。 「引き際」といえば、オーナー創業者でありながら身内の人間を会社に入れず…

リチウムイオン電池物語

副題:日本の技術が世界でブレイク 2004年9月刊 著者:吉野 彰 出版社:シーエムシー出版 価格:\1,260(税込) 151P 携帯電話やノートパソコンに使われているリチウムイオン電池は日本で生まれた新技術だそうだ。本書はその開発者である著者が、開発の苦労話…

激痛はしる!

腰の治療のために通っている整体の先生から「足を広げて座ったり体育座りしてはダメだよ」と言われていたが、先週土曜日にやんごとなき事情で両方ともやってしまった。 先生の言うとおり、夕方から右足がしびれはじめ、日曜日もジンジン痛んだ。まずいなぁ、…

反社会学講座

2004年6月刊 著者:パオロ・マッツァリーノ 出版社:イースト・プレス 価格:\1,500(税込) 305P「社会学」なんていいかげんだ。その証拠を“社会学的に”お見せしましょう、という社会学パロディー本。 「社会学って、勝手なこと言ってるよな」と感じる人は、…

ザビエルとその弟子

2004年7月刊 著者:加賀 乙彦 出版社:講談社 価格:\1,680(税込) 237P 本書は、日本にキリスト教を伝導したことで有名なフランシスコ・ザビエルの最晩年を描いた小説である。 イエズス会の創立メンバーの一人だった彼は、インド管区長として東洋布教という…

ギャンブラーたちのオーラ

東京ドームシティに所用で行ってきました。東京ドームに野球を見にいったことはありましたが、「青いビル」に行ったことはなく、あの一角にはじめて足を入れました。青いビルの前には、場外馬券場があるのですね。所用が終わり、夜7時半ころ外へ出ると、ち…

世紀の天体ショー

「見てみて! 世紀の天体ショーだよ!」と、朝5時にカミさんが叫んでいます。 見てみると、東の空にずいぶん細くなった下弦の月(月齢27日)が輝いていて、月のすぐ上と下に明るい星が輝いています。 こんな感じ ↓ ☆ \__/ ☆ 新聞に「木星と金星が月を…

情報商人のすゝめ

朝起きるたびに、どんどんお金持ちになっている情報商人のすゝめ―1日2時間の労働で、毎月新車が買えるくらい稼ぐ方法 2004年4月刊 著者:岩元 貴久 出版社:総合法令出版 価格:\1,575(税込) 249Pインターネットビジネスを成功させるノウハウが惜しげもな…

内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊

2004年7月刊 著者:城 繁幸 出版社:光文社ペーパーバックス 価格:\1,000(税込)タイトルを見ると「富士通と成果主義の両方を告発する」という印象を受けるが、本書には「富士通の告発」と「富士通の失敗をふまえた『成果主義』の改善案」が書かれている。 …

プロの技はすごい!

職場のすぐ隣のビルが建て替え中です。 今朝も7時に通りかかると、もう機材搬入の大きなトレーラーが到着していました。警備員に誘導されながら、大きなタイヤが路肩からわずか5センチ横をすり抜けてバックで現場へ入っていきます。車幅感覚が良くない私は…

毎日かあさん カニ母編

2004年3月刊 著者:西原 理恵子 出版社:毎日新聞社 価格:\880(税込)西原理恵子は夏目房之助と同じく漫画エッセイを書く人だと思っていた。以前読んだ『怒濤の虫』はエッセイ中心で漫画は付け足しだったし、群ようことの共著『鳥頭対談』には漫画はほとんど…

「ください」は魔法のことば

なにかというと「ちょうだい、ちょうだい」という3歳の娘に、「お願いするときは、『ください』って言うんだよ」と教えた。 「おやつ、ちょうだい」は「おやつ、ください」 「ボール取って」は「ボール取ってください」 ずいぶん丁寧なことばに聞こえる。 …

ダ・ヴィンチ・コード

2004年5月刊 著者:ダン・ブラウン 訳:越前 敏弥 出版社:角川書店 価格:上巻・下巻とも\1,890(税込) いや〜、売れに売れている本らしい。私が手にした第5版の帯には、世界全体で750万部突破、『ハリー・ポッター』以来のセンセーション、とある。 実…