なぜ働いていると本が読めなくなるのか

著者:三宅 香帆 出版社:集英社 2024年4月刊 1,100円(税込) 285P ご購入は、こちらから 本読みにとって身に覚えのある題名だ。 本が売れなくなったと言われるが、「本を読みたいのに読めない」と思っている人の心をグッと掴んだ本書は、よく売れているらし…

佐久間宣行のインプット&アウトプット

雑誌:SWITCH VOL.42 NO.5 (2024 MAY.) 出版社:スイッチ・パブリッシング 2024年4月刊 1,100円(税込) 142P ご購入は、こちらから もう30年も前のこと、所ジョージさんの大ファンになったことがある。今も続いている日テレの「笑ってコラえて」はもちろん、…

アンビシャス

副題:北海道にボールパークを創った男たち 著者:鈴木 忠平 出版社:文藝春秋 2023年3月刊 1,980円(税込) 293P ご購入は、こちらから NHKで4月6日(土)から「新プロジェクトX」の放送が始まった。 18年前に終了した「プロジェクトX」が日本の産業史・現…

この父ありて

副題:娘たちの歳月 著者:梯 久美子 出版社:文藝春秋 2022年10月刊 1,980円(税込) 277P ご購入は、こちらから9人の女性作家の生涯をたどり、それぞれの父親との関わり方に注目して、人生と作品への父の影響を明らかにする評伝集である。著者の梯(かけは…

ストーナー

著者:ジョン・ウィリアムズ/著 東江一紀/訳 出版社:作品社 2014年9月刊 2,860円(税込) 333P ご購入は、こちらから アメリカの片田舎の貧しい農家に生まれ、大学の一教員として人生を終えた男の一生を描いた小説である。 主人公のウィリアム・ストーナー…

犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム

著者:石黒謙吾/文・写真 出版社:光文社 2023年9月刊 1,760円(税込) 159P ご購入は、こちらからNHKが不定期で放送している「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」という番組がある。「もの書く人の傍らにはいつも猫がいた。愛猫との異色ドキュメント」とい…

我々はどこから来て、今どこにいるのか?

書名:我々はどこから来て、今どこにいるのか? 上 副題:アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか 著者:エマニュエル・トッド 堀茂樹/訳 出版社:文藝春秋 2022年10月刊 2,420円(税込) 380P ご購入は、こちらから 書名:我々はどこから来て、今どこにいるの…

ある行旅死亡人の物語

著者:武田惇志 伊藤亜衣 出版社:毎日新聞出版 2022年11月刊 1,760円(税込) 214P ご購入は、こちらから 「行旅死亡人」という耳慣れない言葉は法律用語で、「こうりょしぼうにん」と読む。旅行中に死亡した人、と勘違いしそうだが、実際は「身元不明で引き…

生きるとか死ぬとか父親とか

著者:ジェーン・スー 出版社:新潮社 2018年5月刊 1,540円(税込) 237P ご購入は、こちらから 本書を知るきっかけは、本書を原作にしたテレビドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』だった。 2021年4月10日から6月26日まで毎週土曜 0時12分~0時52分(金曜深…

天路の旅人

著者:沢木 耕太郎 出版社:新潮社 2022年10月刊 2,640円(税込) 574P ご購入は、こちらから 沢木耕太郎の作品は第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『テロルの決算』や第1回新田次郎文学賞を受賞した『一瞬の夏』など、初期の作品から愛読してき…

母の待つ里

1年9ヶ月ぶりのブログ更新です。 長いことお休みしましたので、調子がもどってくるまで時間がかかるかもしれません。 温かく見守っていただければ幸いです。 よろしくお願いします。 書名:母の待つ里 著者:浅田次郎 出版社:新潮社 2022年1月刊 1,760円(…

人生論あなたは酢ダコが好きか嫌いか

副題:女二人の手紙のやりとり 著者:佐藤愛子,小島慶子 出版社:小学館 2020年5月刊 1,100円(税込) 189P ご購入は、こちらから 「父祖伝来の乱暴者の血を受け継いだ」佐藤愛子氏と「生眞面目さと無邪気さが同居」している小島慶子氏の往復書簡集である。

出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記

副題:こうして私は職業的な「死」を迎えた 著者:宮崎 伸治 出版社:三五館シンシャ 2020年12月刊 1,540円(税込) 246P ご購入は、こちらから 新聞に載っている出版広告でいつも目につく広告がある。 なんだかトホホな感じのイラストと、「ヨレヨレ日記」だ…

10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」

著者:森山 至貴 出版社:WAVE出版 2020年8月刊 1,540円(税込) 208P ご購入は、こちらから ざっくり要約すると、「10代の若者向けに、マウンティングに負けない方法を教える指南書」である。 10代向けに読みやすい内容と構成に仕上がっているが、「…

人新世の「資本論」

著者:斎藤幸平 出版社:集英社 2020年9月刊 1,122円(税込) 375P ご購入は、こちらから 人類の環境破壊がひどくなって、気候変動が取り返しのつかない事態に近づいている。 この危機を乗りこえるためには、晩年のマルクスが考えていたように、資本主義に立ち…

はんぶんのユウジと

著者:壇 蜜 出版社:文藝春秋 2019年10月刊 1,595円(税込) 185P ご購入は、こちらから蒲田健というラジオパーソナリティをご存知だろうか。 1966年東京都出身で、現在53歳。 低音のナイスボイスでいろいろなスポーツイベントの会場MCやDJを務めている。…

「2019年のオススメ本はこれだ!」イベントに参加しました

TBSラジオで2ヶ月に一度日曜の深夜に放送している「文化系トークラジオ Life」というラジオ番組があります。 社会学者の鈴木謙介氏(愛称「チャーリー」)が司会を務め、 「マイルドヤンキー限界論」 「超絶!ポエム化社会」 「勉強し続ける社会」 などの…

大名倒産 上・下

著者:浅田次郎 出版社:文藝春秋 2019年12月刊 1,760円(税込) 351P ご購入は、こちらから 著者:浅田次郎 出版社:文藝春秋 2019年12月刊 1,760円(税込) 348P ご購入は、こちらから 浅田次郎の作風をものすごく乱暴にまとめてしまうと、 読者の哀惜や悲しみ…

信長の原理

著者:垣根 涼介 出版社:KADOKAWA 2018年8月刊 \1,944(税込) 588P ご購入は、こちらから 「働きアリの法則」をご存知だろうか。 働きアリはみんながんばって食料を集めているように見えるが、よく観察してみると、よく働くアリが2割、ふつうに働く…

死ぬこと以外かすり傷

著者:箕輪 厚介 出版社:マガジンハウス 2018年8月刊 1,512円(税込) 173P ご購入は、こちらから 僕の実家は北海道の酪農家だったが、跡を継がなかった。 大学を出て会社員になった僕は、毎日きちんと会社に通い、配属された職場でコツコツと仕事をしてきた…

銀河鉄道の父

著者:門井 慶喜 出版社:講談社 2017年9月刊 \1,728(税込) 408P ご購入は、こちらから 宮沢賢治の生涯を父親の視点で描いた小説である。 ことしはじめに第158回直木賞の受賞が決まって話題になっていたが、書店で手にしたものの「話題になった本は読まない…

君が生きる意味

副題:人生を劇的に変えるフランクルの教え 著者:松山 淳 出版社:ダイヤモンド社 2018年7月刊 \1,512(税込) 277P ご購入は、こちらから ブラックな職場で苦しむ青年の目の前に、ある日小さな変なおじさんが現れ、人生に向かう姿勢をガラッと変えさせてくれ…

この書評オススメ!

選本の参考にするため愛読しているネット書評の一つに、ノンフィクション系の「HONZ」という書評サイトがあります。 二十数名が入れ替わりで書いている書評は、それぞれ個性があって面白く読ませてもらっています。 取り上げている本が興味深い時もうれ…

お義父さん

著者:はなわ 出版社:KADOKAWA 2017年12月刊 \1,350(税込) 222P ご購入は、こちらから 毎週月曜よる7時から日本テレビ系列で放送している「有吉ゼミ」というバラエティー番組がある。 番組名に「有吉」と付いているとおり有吉弘行が司会進行する番…

おもかげ

著者:浅田 次郎 出版社:毎日新聞出版 2017年12月刊 \1,620(税込) 377P ご購入は、こちらから 小説家浅田次郎氏の最新刊である。 本の内容に入る前に、今日は余談からスタートさせていただく。

久米宏です。

副題:ニュースステーションはザ・ベストテンだった 著者:久米 宏 出版社:世界文化クリエイティブ 2017年9月刊 \1,728(税込) 337P ご購入は、こちらから 『ニュースステーション』や『ザ・ベストテン』の司会者を務めていた久米宏アナウンサーの書いた回顧…

無念は力

副題:伝説のルポライター児玉隆也の38年 著者:坂上 遼 出版社:情報センター出版局 2003年11月刊 \1,836(税込) 415P ご購入は、こちらから 児玉隆也という伝説のルポライターの生涯を辿った評伝である。 「児玉隆也」という名前を知っている人は少ないと…

平成のビジネス書

副題:「黄金期」の教え 著者:山田 真哉 出版社:中央公論新社 2017年8月刊 \886(税込) 261P ご購入は、こちらから 副題は「『黄金期』の教え」だが、帯に「なぜ栄え、衰えたのか?」というキャッチコピーが大きく書いてある。 そう。本書は平成のビジネス書…

宝くじで1億円当たった人の末路

著者:鈴木 信行 出版社:日経BP社 2017年3月刊 \1,512(税込) 357P ご購入は、こちらから 日経ビジネスオンラインの本書特設ページに、 「あっという間に7万部突破」 と載っている。 著者が村上春樹や又吉直樹だったら驚く数字ではないが、本の売れない昨…

七帝柔道記

著者:増田 俊也 出版社:角川書店 2013年2月刊 \1,944(税込) 580P ご購入は、こちらから 著者の増田俊也氏は「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞受賞者で、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で世間の注目を集めた小説家、らしい。 あまりス…