佐久間宣行のインプット&アウトプット

雑誌:SWITCH VOL.42 NO.5 (2024 MAY.)
出版社:スイッチ・パブリッシング  2024年4月刊  1,100円(税込)  142P


SWITCH Vol.42 No.5 特集 佐久間宣行のインプット&アウトプット    ご購入は、こちらから


もう30年も前のこと、所ジョージさんの大ファンになったことがある。

今も続いている日テレの「笑ってコラえて」はもちろん、当時ニッポン放送系で放送していたラジオ番組『日曜夕方トコロのココロえ』(1995年4月~2000年3月)も欠かさずMDに録音して聞いていた。

所ジョージさんの歌がヒットチャートに乗ることはなかったが、1997年に発売された「ブタとダイヤモンド」というアルバムに収録されている「ポークストレイツ」は、我が家の中で大ヒットしたものだ。

いっしょにハマってくれたカミさんと2人で、歌詞の中に出てくる「ボーク」にちなんだ場所を訪ねる「聖地巡礼」に行ってみたこともある。


1ヶ所目は、成城の「とんかつ 椿」。
歌詞のなかに店名が入っているのはもちろん、「ここの娘と自分の娘が同じ学校に行っている」、という家族の情報まで歌い込んでいる。

後にミシュランのビブグルマンに選ばれて有名店になってしまったらしいが、二人で訪ねたときは普通のとんかつ屋だった。
おいしく定食をいただいたあと、近所にあった所ジョージさんの個人事務所「ティヴィクラブ」の前まで行ったり、成城学園前駅で「おおーっ、ここが成城石井の本店かぁ」と買い物したりして帰ってきた。

2ヶ所目は、御殿場の「山崎精肉店」。
まだインターネットにお店紹介も載っていない時期に、歌詞の中にある「東名高速御殿場おりて♪」という道案内の歌詞だけを頼りに、助手席のカミさんの道案内をたよりに行き着いた。

店に入ると、所ジョージさんの写真が何枚も飾ってあって、今ふうにいうと「ズブズブ」のお店であることが分かって、1ファンとして嬉しかった。

今となっては懐かしい思い出になっている……。


長い前置きになってしまったが、所ジョージさんのマイブーム((c)みうらじゅん)は終わって、最近は、佐久間宣行(と敢えて呼び捨てさせてもらう)にハマっている。

毎週水曜の深夜ラジオ「オールナイトニッポンZERO」をラジコで聞いているし、『佐久間宣行のずるい仕事術』

佐久間宣行のずるい仕事術    ご購入は、こちらから

も拝読させていただいた。

テレビ東京の会社員時代からプロデューサーとして活躍していたが、2021年3月に会社を辞めてフリーになってから、それまでのテレビ番組を続けるだけでなく、YouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』を開設したり、Netflix で配信番組をヒットさせたり、フジテレビのゴールデンタイムに「オドオド×ハラハラ」を開始したり、様々な媒体に活躍の場を広げている。

そんな佐久間宣行を称える雑誌が出た、と「オールナイトニッポンZERO」で聞いたので、さっそく手に取ったのが本書である。


「SWITCH」という雑誌は見たこともなかったが、

時代をつくる鮮やかな個人の軌跡を追いかけ、その吐息と輝きを伝えるインタビュー&カルチャーマガジン

らしい。

おしゃれな雑誌らしく、手に取ると、まず重たい。
いい紙つかってる!

「佐久間宣行のインプット&アウトプット」という特集タイトルには、学生時代からエンタメコンテンツを貪欲に吸収してきたことと、様々な媒体、番組を送り出してきたことを称える意図が現れている。

見開き2ページに佐久間宣行の作品に登場するお笑い芸人のインタビューが1組ずつ収録され、佐久間宣行を称えたり称えなかったりする。

オードリー、千鳥、おぎやはぎ劇団ひとりなど、佐久間宣行と一緒に歩んできた芸人のほか、歌手の星野源がハクを付けている。

伊集院光と仕事しているのは初耳だったが、この特集を読んで
伊集院光&佐久間宣行の勝手に「テレ東批評」
という番組があることを知った。

また、追いかける番組がひとつ増えた(^^;)