2005-01-01から1年間の記事一覧

イソップ株式会社

2005年5月刊 著者:井上 ひさし【著】 和田 誠【絵】 出版社:中央公論新社 \1,680(税込) 303P イソップ物語といえば、教訓に満ちた短い物語の代名詞で、「金のオノ、銀のオノ」「アリとキリギリス」「羊飼いと狼」「北風と太陽」など、誰でも知っている童話…

毎日かあさん2 お入学編

2005年3月刊 著者:西原 理恵子 出版社:毎日新聞社 \880(税込) 77P 毎日新聞の連載をまとめた、著者の子育てシリーズ第2弾です。第1弾の『毎日かあさん カニ母編』( 2004年11月4日のブログ参照)では、目をつりあげて殺伐とした光線を発しながら子育てに…

笑わせる技術

副題:なぜ、あの人は人気があるのか 2005年3月刊 著者:中島 孝志 出版社:広済堂出版 \1,365(税込) 205P いま、ビジネスでいちばんウケるのは「人を笑わせる!」ことができる人! というのは、本書の第1章のタイトルです。事実、ニューヨークやロサンゼル…

メディア裏支配

副題:語られざる巨大マスコミの暗闘史 2005年3月刊 著者:田中 良紹 出版社:講談社 \1,680(税込) 278P 著者は1969年にTBSに入社以来、一貫して報道畑を歩んできました。最初の10年はテレビドキュメンタリーのディレクターとして「報道特集」など…

自信力が学生を変える

副題:大学生意識調査からの提言 2005年6月刊 著者:河地 和子 出版社:平凡新書 \798(税込) 217P 著者略歴によると、河地氏は「経済・社会的にパワーを持たない側の視点に立って研究を続けている」とのこと。社会的弱者といわれる人たちの立場に立って、な…

神さまがくれた漢字たち

2004年11月刊 著者:白川 静【監修】・山本 史也【著】 出版社:理論社 \1,260(税込) 172P 漢字の成り立ちについて、小学生に向けてわかりやすく説明した本、ということになっています。……が、これは子どもも読める大人むけの本、と私は思いました。 小学校…

生きる意味

2005年1月刊 著者:上田 紀行 出版社:岩波新書 \777(税込) 228P 「人生の目的」「生きる意味」というのは、人類はじまって以来の永遠のテーマといっても過言ではありません。お釈迦様やキリストなどの多くの先哲が解きあらわした悟達の世界に分け入ると、と…

google マップ

google が始めた新しいサービスを使ってみたところ、あんまり素晴らしいので、ブログ読者にもご注進ご注進! それは、google マップ http://maps.google.co.jp/ と googleローカル http://local.google.co.jp/ です。 google マップは地図サービスなんですが…

売文生活

2005年3月刊 著者:日垣 隆 出版社:ちくま新書 \819(税込) 266P 文章を書くことによって生活すること全般について、いろいろな角度から解明している「原稿料事情」レポートです。 学校で教わった文学史には、明治以降に文学者と呼ばれる人たちがたくさん登…

なぜ企業不祥事は、なくならないのか

副題:危機に立ち向かうコンプライアンス 2005年3月刊 著者:国広 正・五味 祐子 出版社:日本経済新聞社 \1,680(税込) 281P 企業不祥事が次々と報道されるなかで、コンプライアンスとかCSRという言葉をよく見かけるようになりました。しかし、多くの企業…

一人で20人分の売上! 新人ツルちゃんの接客営業

副題:お客様に「ありがとう」と感謝される幸せな仕事 2005年3月刊 著者:鶴岡 秀子 出版社:ダイヤモンド社 \1,365(税込) 206P 婦人服の店頭販売員として新人配属されたツルちゃん(著者)が、一年間でグングン成長する物語です。 新人研修を終えて、大型店…

ゼロ成長の富国論

2005年4月刊 著者:猪瀬 直樹 出版社:文芸春秋 \1,470(税込) 197P 猪瀬直樹といえば、すぐ思い浮かぶのは、道路公団民営化推進委員会。委員会で国土交通省のお役人を相手に、天下りの実態やお役所の効率の悪さを暴き、すっかり有名になりました。この人、も…

平塚の七夕に行ってきました。

先週の土曜日、妻と4歳の娘といっしょに平塚の七夕に行ってきました。 前の日から予告していたので、娘は会場に着くまで「ねぇ〜、タナバタはどこにあるの?」と何回も繰り返していました。 大きな七夕飾りを見て、「うわー、きれい」と喜ぶ顔を見ると、雨…

風車小屋だより

1958年1月刊 著者:アルフォンス・ドーデー 桜田佐【訳】 出版社:岩波文庫 \588(税込) 226P > ブログ・メルマガを始めてから私の読書量は週5冊くらいのペースに増えましたが、ふと、「こんなにたくさん読んで、何になるんだろう」と疑問に思うことがありま…

1億稼ぐ!メールマガジン私の方法

副題:銀行口座380円が2億円になった理由 2005年5月刊 著者:石田 健 出版社:祥伝社 \1,470(税込) 219P メールマガジン「毎日1分!英字新聞」は配信部数10万部を超える有名メルマガです。このメルマガを発行している著者が、インターネットを通じて成…

新・考えるヒント

2004年2月刊 著者:池田 晶子 出版社:講談社 \1,680(税込) 245P 「考えるヒント」といえば小林秀雄です。本書は、その小林秀雄の書名だけでなく、各章のタイトル全てをそのまま使い、おまけに文体まで拝借した「一方的ランデブー」作品です。 著者は言いま…

夏風邪をひいてしまいました。

おとといの夜、ちょっと危ない予感があったのですが、きのう、本格的にやられました。風邪の徴候を感じたら、本当は暖かくしなければいけないのですが、つい習慣でワイシャツ一枚で電車に乗ってしまったのが悪かったようです。 クールビズが話題を呼んでいる…

女神の欲望(リビドー)

2004年12月刊 著者:中村 うさぎ・岩井 志麻子【著】・テレビ東京『女神の欲望』【編】 出版社:メディアファクトリー \1,260(税込) 159P 本書は、2004年4月から6月まで毎週金曜日の深夜1時からテレビ東京で放送されていた同タイトル番組のトーク集で…

専門馬鹿と馬鹿専門

副題:つむじ先生の教育論 2005年4月刊 著者:なだ いなだ 出版社:筑摩書房 \1,575(税込) 212P 本書は『婦人之友』連載の「つむじ先生の処方箋」に連載した原稿の中から、教育に関するものを選んだエッセイ集です。 「つむじ先生」というのは、精神科医であ…

ドラゴン桜 (7)

2005年4月刊 著者:三田 紀房 出版社:講談社(モ−ニングKC) \540(税込) 経営破綻した高校に乗り込んできた債権整理人の桜木が、建て直しのために「東大合格者を出そう!」と奮闘する物語です。私の尊敬する読書人から、なぜかこのマンガの第7巻をプレゼン…

何があっても大丈夫

2005年2月刊 著者:櫻井 よしこ 出版社:新潮社 \1,575(税込) 317P 今年3月に櫻井よしこさんの講演会を聴講する機会がありました。 『今私たちができることは何か』と題した講演では、国際情勢を語った後に、「今、私たちがすべきことは、憲法改正です」と…

悪夢の果て

2003年6月刊 著者:赤川 次郎 出版社:光文社(カッパノベルス) \820(税込) 208P 著者の赤川氏は『イマジネーション』(5月19日のブログ参照)で、「最近きなくさくなった日本が戦争への道を進まないように、小説家として何かメッセージを発信していきたい」…

初対面の教科書

副題:おちまさとプロデュース 2005年5月刊 著者:「おちまさとプロデュース 初対面の教科書」をつくる会【編】 出版社:日本放送出版協会 \1,470(税込) 187P 著者のおちまさと氏はテレビ番組のプロデューサーを中心に、さまざまな分野のデザイン、企画関連…

壊れる日本人

副題:ケータイ・ネット依存症への告別 2005年3月刊 著者:柳田 邦男 出版社:新潮社 \1,470(税込) 221P 著者は航空機事故や医療事故などの原因究明を通して、技術社会の落とし穴を指摘するレポートを発表してきました。 本書では、ケータイやインターネット…

鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」

副題:セブン−イレブン式脱常識の仕事術 2005年1月刊 著者:勝見 明 出版社:プレジデント社 \1,300(税込) 245P セブン−イレブンは日本初のコンビニエンスストアであり、店舗数も、来店者一人当たりの売上額(客単価)も業界トップを走り続ける優良企業です…

KAZEMACHI CAF´E

副題:松本隆対談集 2005年4月刊 著者:松本 隆 出版社:ぴあ \1,890(税込) 355P 1949年生まれ、今年56歳の松本隆は、音楽や出版メディアでいくつかのジャンルと世代をまたいだ活動をしてきた人です。 69年、「はっぴいえんど」のドラマー&作詞家と…

子どもはぜんぜん、悪くない。

2005年4月刊 著者:佐藤 弘道 出版社:講談社 \1,000(税込) 125P 「おかあさんといっしょ」という1959年から続いているNHKの幼児番組があります。その第10代目の体操のおにいさんが本書の著者です。甘いマスクで全国の子ども……というよりお母さんた…

電通の正体

2005年2月11日号『週刊金曜日』増刊 著者:『週刊金曜日』取材班 出版社:週刊金曜日 \735(税込) 96P 雑誌コード22936-2/17 週刊金曜日という雑誌をご存知でしょうか。本多勝一、筑紫哲也、椎名誠、佐高信、落合恵子、石坂啓が編集委員を務める雑誌で、ベス…

歴史・小説・人生

2005年4月刊 著者:浅田 次郎 出版社:河出書房新社 \1,680(税込) 269P 私は「鉄道員(ぽっぽや)」の映画を見たことがあるだけで、浅田次郎の本はまだ読んだことがありません。ちょっと気になる作家ですので、まず対談集を読んでみることにしました。 本書…

やりなおし教養講座

2004年12月刊 著者:村上 陽一郎 出版社:NTT出版 \1,680(税込) 283P 本書は、40年の長きにわたって東大教養学部で学生を教えてきた著者が、「教養」とは何か、教養が目指すべきものは何か、について著者の信条を述べた一種の遺言です。 著者が「教養」…