ノートパソコン蘇生手術全記録(後編)

OSリカバリ開始


壊してしまったコネクタ以外は、なんとか元どおり組み立てました。
電源を入れてしばらくすると、「ブートデバイスがありません」というエラーメッセージが表示されます。ディスクがまっさらなので、当然です。リカバリCD1枚目をセットして、リカバリ開始!
リカバリの進み具合の表示が「1%」「2%」……と数字でカウントアップしていきます。1ヵ月前の経験では、1枚目のCDで50%ちょっと、2枚目で90%ちょっとまで進み、3枚目でOS復元が終了するはずです。
手持ちぶさたなので、ちょっと机の上を片付けようとして……、あっ! 外付けCDのケーブルをひっかけちゃった! 画面を見ると、リカバリは38%でエラーになってしまいました。
仕方なく、また最初からリカバリをスタートさせ、しばらく待っていると、また38%でエラーになります。念のためCDを取り出してみます。やっぱり! 傷がついていました。何度やっても38%でエラーでストップ。


教訓1:CDが動いているときに、振動を与えてはいけない。(泣)


ソニーのサービスセンターに電話したところ、リカバリCDは5,250円で購入できることが分かりました。でも、ユーザ登録確認・発送に1,2週間かかる、ということです。そんなに待っていられません。

バックアップ復元を試してみる


1ヵ月前に危うくデータがパーになりかけた教訓から、外部ディスクにシステムバックアップを保存してありました。リカバリCDが使えなくても、あれを元に戻せばいいはずです。
でも、パソコンが動かないので、外部ディスクを読み込むことができません。残された方法は、復元用フロッピーでパソコンを立ち上げ、CD−ROMに焼いた外部ディスクのバックアップイメージを読み込ませることです。


さっそく復元用フロッピー6枚を読み込ませようとしたところ、4枚目でエラーになってしまいます。そういえば、この復元用フロッピーは、使っていないフロッピーの山から適当に選んで、自分で作ったものです。フロッピー自体が古かったのか、それともホコリが原因か分かりませんが、ともかく読めなくなってしまったのです。


教訓2:古いフロッピーを使ってはいけない。(泣)

復元用フロッピー6枚を再作成する


動かないパソコンではどうしようもなくなり、会社のパソコンを使って、新しいフロッピー6枚に復元用データを書き込みました。
自宅に持ち帰り、もう一度復元を試みます。


今度はフロッピー6枚を読み込ませることに成功。無事、CD−ROMの読み込みが始まりました。画面の指示に従って、CD−ROM6枚を入れ替え、祈るような気持ちでパソコンを見守っていると……、おおっ! 立ち上がりました。


ずいぶん手こずりましたが、素人でもなんとか直せるものですね。


【かかった費用】
  約9千円


【悪かったこと】
  ・ノートパソコン本体のポインティングデバイスが使えなくなった。
     ⇒ 外付けマウス必須になった。
  ・USBも1口使えなくなった。(どこかの線が外れたまま?)


【良かったこと】
  ・ディスク容量が4倍(20GB→80GB)に増えた。
  ・いい経験ができた。