ノートパソコン蘇生手術全記録(前編)

ノートパソコンが壊れた!


自宅ノートパソコンのディスクが変な音を発しはじめ、画面がフリーズしてしまいました。しかたなく電源をオフして再立ち上げしようとしましたが、全く起動できません。


やられました!


一ヵ月前にも立ち上がらなくなったのですが、その時は、リカバリーCDから復元できました。今回は、リカバリーの途中でエラーになり、にっちもさっちも進みません。
ハードウェアというのは、やはり壊れるものなのですね……。


職場の近くのビックカメラ(有楽町店)に修理依頼に行ったところ、
  「修理見積料 5千円ですが、よろしいですか?」
と確認されました。
ちょっと待ってよ。見積だけで5千円も取られるの〜。
ビックカメラの店員さんの言うには、秋葉原のSONYサービスステーションに直接持っていけば修理見積でお金を取られることはない、とのこと。ノートパソコンのディスク交換だと、だいたい5万円くらいかかるそうです。


5万円も修理にかけるのはもったいないので、ともかく持ち帰りました。

さあ、どうしよう。


修理費用がこんなにかかると分かれば、あとは買うしかない。……と思っていたところ、職場の同僚がいろいろアドバイスしてくれました。
買うと決める前に、まだ直す方法がある、と彼は言います。


【その1】製造メーカ以外でも、ディスク交換してくれるところがある。
google で〔私のノートPC形名+「ディスク交換」〕で検索したところ、あんな会社とか、こんな会社の修理料金表がすぐに見つかりました。2.5インチ80GB HDDの修理が、最初の会社は\28,000、2番目の会社は\21,800です。
Webページを見るかぎり、きちんと実績もありそうです。SONYの標準修理料金の半額で修理できるのはうれしい。


【その2】部品を手に入れて、自分で修理する。
同僚は、「ダメもとで、自分で直してみたらどう」と言ってくれました。
さっそく2.5インチ80GB HDD Ultra ATA100インターフェイスを、価格ドットコムで見てみると、最安値\6,528。量販店でも1万円しないで手に入りそうです。
おまけに、私のと同タイプPCのディスク交換方法を写真付で解説してくれている「PCG−C1シリーズHDD交換方法」というWebページも教えてくれました。こんなに詳しい解説があれば安心です。


持つべきものは、パソコンに詳しい同僚ですねえ。

部品を手に入れる。


自分で修理する! と決めて、昼休みにビックカメラでHDDを買ってきました。今までの4倍の容量にグレードアップ(20GB→80GB)して9700円。10パーセントポイント還元なので、実質8700円です。
問題は、自分で本当に交換できるか、ということです。
VAIO PCG-C1MR/BPという小型機種なので、かなり細かい手作業になります。

修理開始!


2.5インチのディスクが大きく見えます。



裏返しにして、まずバッテリを外し、5個所の「⇒」マークの付いているネジを取ります。



次にキーボードを外して……、



そーっと、立てかけます。



キーボードと本体を繋いでいるケーブルを外そうとしたとき、コネクタの外し方がよく分からず、バキッと壊してしまいました。たぶん、キーボード中央のポインティングデバイスに繋がっているケーブルです。



やっちゃった!
それに、こっから先は、さっきのWebぺージと違ってる! 型番がちょっと違うだけで、構造が全然違ってます。
やっぱり素人が手を出しちゃいけないのかなあ……。



「お客様がラベルを剥がされた場合、無償修理対象外となります」と書いてます。買ってから5年以上経っているので、どっちにしろ修理は有料。とはいえ、これを剥がしてしまうと、もう修理には出しにくいのは確かです。
でも、もう後には引けません。
エイッ! と剥がしました。



ディスクを固定しているネジは、3個所だけ。コネクタも簡単に外れました。



解体に成功したところ。
左が新しいディスク、右が壊れたディスクです。
あとは、元に戻すだけ。


(⇒後編に続く)