壊れたノートパソコンを修理して、はや半年。その後、ディスクが悲鳴をあげることもなく、元気に働いてくれているのだが、どうにも遅くてしかたない。
僕のノートＰＣはメモリ256MBの WindowsXP だ。タスクマネージャで見てみると、立ち上げた直後にもう240MBになっている。複数のソフトウェアを同時に使ってメモリが300MBを超えると、とたんに遅くなってしまう。ブラウザを起動してから表示されるまでに１分もかかるのではイライラしてしまう。毎日まいにち、パソコンに向かって文章を書きながら、遅いパソコンに時間を奪われていることにガマンできなくなってきた。
決めた！ 新しいパソコン買うぞ！
決めると、いても立ってもいられない。
先週の土曜日、台風の暴風雨が吹き荒れるなか、僕は秋葉原へでかけた。
ぜいたくは言わない。秀丸（テキストエディタ）とメーラーとブラウザと、もひとつおまけに itunes が同時にサクサク動けばいい。新品の Windows VISTA なんて必要ない。WindowsXP でメモリが512MBもあれば、ともかくイライラから解消される。僕の控えめな条件を満たすのは、中古のデスクトップパソコンで充分だ。
予算を「４万円以内」と決めて中古店を回っていたら、３ヵ所めで条件にピッタリのパソコンを３万円以内で見つけた。もう少し探せば、掘り出し物もあるかもしれないが、３万円以下なら僕としては御の字だ。雨に濡れないようにビニールに包んでもらって持ち帰った。
最初に買ったワープロが２０万円近くしたことを思えば、新しいマシンを手に入れる金額は、驚異的に安くなった。ムーアの法則が僕の生活も豊かにしてくれることを実感する。
セッティングしてから、ふと「このパソコン、なんていう形名なんだろ」と疑問を持った。中古なので形名が明記してある保証証が添付されていない。リカバリーＣＤをたよりにネットで検索してみたところ、HP Compaq Business Desktop dc5100 SFらしい。発売当初８万円〜１１万円の製品だ。追加する前のメモリが256MB、ディスクが80GBなので、たぶんこのサブ形名に違いない。
へえー、ＣＤ−ＲＯＭは48倍速なんだ。
４日間かかって、少しずつソフトウェアをインストールする。はじめ30秒で立ち上がって120MBしかメモリを食っていなかったのに、今まで使っていたノートパソコンと同じソフトを追加していくと、少しずつ重くなっていくのがわかる。ウィルス対応ソフトを入れ終わった段階で、メモリ消費は240MBになり立ち上げに１分かかるようになった。
それでも、いままでパソコンに待たされた続けたことは何だったんだろう、と思うくらい速い。
よおし！ 書くぞ!!
