著者:メーラーだえもん 出版社:毎日コミュニケーションズ 2005年9月刊 \1,134(税込) 126P
メールを送るとき、アドレスを間違えてしまうと相手に届きません。単に届かないだけでなく、「Mailer-Daemon」から英文で「アドレス間違ってませんか」という返信が来ます。
「Mailer-Daemon」さんの返信には自分が送ったメールの内容が引用されていますので、パソコンでメールのやり取りをしている人はあまり驚きません。「あれぇ、さっき送ったメールが返ってきちゃった。あぁ、アドレス間違えちゃったみたい」と気づきます。
……が、携帯を使っていない人はメールの後半なんて見ません。はじめの数行を見ただけでびっくりします。「なんだ、なんだ! 外人からメールがきたぞ!」とうろたえてしまい、中にはこの「Mailer-Daemon」に返信する人もいます。
この「Mailer-Daemon」さん宛に送られたちょっと笑えるメールを掲載しているサイトがあり、本書は、その内容をまとめた一種のネット本です。
いやぁ、笑えます。
単に、メールの内容がおもしろいというだけでなく、「メーラーだえもん」さんが添えているひと言コメントが最高で、「厚焼き玉子」さんのほのぼのしたイラストもいい味出しています。
あまりネタばらししてはいけないのですが、ちょっとだけ。
○「前もあなかたら同じメール届きましたけど、
日本人じゃないですよね?」
だえもん「まず、人間じゃないので……」
○「日本5やないとわからん」
だえもん「英5だとわかりませんか」
○「だからテメーだれなんだよ! おれに指図
してんじゃねぇよ! ちょずくなよばか!」
だえもん「ちょずいてませんっ! ていうか、
ちょずくって何ですか?」
中には、アドレスが間違っていることに気づかず、大切な用件を「メーラーだえもん」さんに送ってくる人もいます。
○「またけんか、いつになったら夫婦らしくなるんだろう。
もうだめなのかなあ」
だえもん「ソンナ相談されても、なんと答えてよいのやら」
○「携帯が止まります。連絡しないから、二度と!もうメール
する事も逢う事もないから」
だえもん「あの……間違ってるよ。とっても後味悪いのですが……」
念のため補足しておきますが、「Daemon」の日本語読みは「ダエモン」ではなく「デーモン」です。また本書の元になったサイトは http://daemon.m-i.jp/ で本書の内容をちょっと「立ち読み」できますよ。
本書は、松山真之助さんの「すごい100冊倶楽部」でご一緒している「創造マラソン」さんから紹介いただきました。
「創造マラソン」さん、ありがとうございました。