あたらしい教科書2「本」


著者:永江 朗【監修】  出版社:プチグラパブリッシング
2006年3月刊  \1,575(税込)  143P


本 (あたらしい教科書 2)


「あたらしい教科書」というのは、「様々なテーマを魅力的な監修者のナビゲートのもと、わかりやすく、楽しく伝えていくシリーズ」という意図ではじまったシリーズで、本書で3冊目になります。
「2」なのに3冊目? というのは不思議ですね。でも、1冊目は「学び」をテーマにした第0巻だったので、これでいいのです。


今回の「魅力的な監修者」というのは、永江朗さん。
永江さんは、書評を中心に執筆活動をされている方です。以前、このブログでも取り上げた『恥ずかしい読書』では、“歯磨き読書”だの“写しながら読む”だのという読み方のバリエーションを楽しんでいました。また、「東京ブックトリップ」と題した書店めぐりツアーも主催していましたよ。(昨年2月2日のブログ参照


こんな永江さんですから、本に関するあれやこれやの案内人には最適。
本の企画から編集、デザイン、印刷までの本の誕生過程はもちろんのこと、取次を経由して書店に並び、読者の手に届くまでの流通の話題、書店員の一日、本のギネス記録、などなど。全部で55の切り口で本を解体し、再構成してくれます。


どの切り口も興味深かったなかで、私が思わずメモを取ったのは、「本の名称」と「誌面の名称」でした。
みなさんも知っているようで知らないと思いますので、覚えたばかりのウンチクを披露しましょう。

わたくし的「本の名称」トリビア
袖……カバーの折り返しの部分。著者近影やプロフィール、シリーズの
   ラインアップが書かれていることが多い。
表紙…表紙の1ページ目のことを表1、その次のページを表2、裏表紙の
   中身側を表3、外側を表4という。
花布(はなぎれ)……本を丈夫にすると共に装飾の役目を持つ布。上製本
   の上下についている。ヘッドバンドがなまり、ヘドバンとも呼ばれる。
かど…その名のとおり、本の端の角の部分。丸になっている場合も角と呼ぶ。
背……本の綴じ目を隠して見栄えを良くし、本棚に差した時に内容がわかる
   ように書名や著者名などを入れる。弧を描く「丸背」と、平面になった
   「角背」がある。

わたくし的「誌面の名称」トリビア
小口…綴じ目(のど)と反対の外側の部分。断裁する場合にズレが多少生じ
   るので、あまり小口ギリギリまで原稿が来ていると、断裁され、見え
   なくなってしまうことも。
のど…中央の本の綴じ目の部分。製本方法や紙の特性、ページ数など、本の
   開きに応じて、のどからの距離を空けてレイアウトを組む。
天地…天は本の一番上の部分。対する地は一番下の部分。写真のトリミング
   などもこれにならい上下や縦横ではなく、「天地」で表現する。小口
   と同様、こちらも余白が必要。


私が本書を知ったのは、愛読している書評ブログのひとつ「創造マラソン」の3月26日の紹介文です。
このブロガーは「創造」をテーマにするだけあって、取り上げる本がユニークです。2月21日の私のブログで取り上げたメーラーだえもんさんへの手紙』も「創造マラソン」で知りました。
これからも、本を選ぶ参考にさせてもらいまーす。