家電を修理する本


書名:THE修理 なんでも自分で直す本〈vol.3〉家電を修理する本
著者:杉嵜 晃一【監修】  出版社:地球丸  2005年9月刊  \1,470(税込)  158P


THE修理 なんでも自分で直す本〈vol.3〉家電を修理する本 (THE修理なんでも自分で直す本 (Vol.3))


タイトルは「家電を修理する本」ですが、もちろん、なんでも自分で全部修理できる本ではありません。
最近の家電は素人に手に負えないものが多くなっています。あくまで、ちょっとした修理とメンテナンスの方法を学ぶつもりでお読みください。


食器洗い乾燥機のように防水構造のものを分解するのは「危険! やってはいけない」と警告しています。テレビについても、「内部には数万ボルトの電圧がかかっている場所もあり、感電すると最悪の場合は命を落とすこともある」と書いています。(まぁ、よい子はテレビを修理しようなんて思わないものですが……)


じゃ、いったいテレビの何を修理するのかといえば、アンテナ線の同軸ケーブルとコネクタの接続方法とか、RCAコネクタの接続方法が書かれています。


修理とならんで欠かせないのが、家電を長持ちさせるための、ちょっとしたメンテナンスの方法。DVDやCDのヘッドクリーニングは言わずもがなですが、掃除機や洗濯機や石油ファンヒーターを掃除する大切さと実際の方法がわかります。


「簡単にできるリモコンの作動確認法」なんていうコラムも役にたちそうですね。


著者は小学校4年生のときに壊れたステレオセットを手に入れ、自分ひとりで修理しました。昭和40年代で、まだステレオが高価だった頃のこと。このステレオが自慢の一品になると同時に、著者は壊れた家電を修理する快感に目覚めました。


ちょっと機械好きのお父さんなら知っている内容も多いかもしれません。そういう人は、「俺のほうが詳しいぞ」とツッコミながら読むのも楽しいですよ。