世界一受けたい占い師になる授業


副題:知ってた?こんなにある占いの仕事 20歳からの占いハローワーク
著者:ルカ池田博明  出版社:三楽舎プロダクション  2007年7月刊  \1,260(税込)  178P


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一見マニアックな本を献本いただきました。


世の中にいろいろな職業がありますが、「占い師」を目指す人は多くありません。「きゃー、占い師になりたいわー!」とか「うおー、やってみてえ!」と憧れる人に会ったことがありませんし、そもそも生まれつき“霊感”の強い人でなければ占い師になる資格もないはずです。
著者のルカ池田さんは、そんな読者の思いこみが間違いであることを教えてくれ、「占い師も、ふつうの職業のひとつですよ」ということを淡々と語っています。


「20歳からの占いハローワーク」と副題をつけているように、占いを職業にしている人の分類、占いの勉強のしかた、開業のしかた、インターネットで占いサイトを開設する方法などを丁寧に解説しています。


空き時間を使った副業の一つとして考えてみようかな、と思わせてくれるかもしれませんよ。


著者には申し訳ないのですが、私がおもしろかったのは、本の内容よりもどうやってこの本をたくさん買ってもらうかという工夫の数々です。


まず「タイトルと表紙デザインで人目を引く」というオーソドックスな方法に力を入れているのは言うまでもありません。
本書のタイトルは、「世界一受けたい授業」という人気テレビ番組名や、ベストセラー「13歳からのハローワーク」を連想させる長いながーい書名です。こうしておけば、アマゾンでヒットしやすいだけでなく、グーグルでもヒットする確率が上がります。ホームページやブログの検索エンジン対策(SEO)と同じ発想ですね。
また、この派手な表紙の下の部分に「時給6000円」と大きな文字で書いてあるのは、実は帯ではなく、最初からこういうデザインで印刷しています。この方式は、帯の印刷代を節約できるというメリットの他に、もう一ついいことがあります。それは、アマゾンでは帯を外した表紙画像が表示されるので、こうしておけばせっかくの売り文句が見えなくなることを防ぐことができるからです。


もうひとつ、インターネット時代のプロモーションだなあ、と感心したのが、様々なメルマガやブログでこの本を紹介してもらうという方法。それも、こっそりお願いするのではなく、本書の巻末に協力してくれたメルマガ・ブログの一覧を載せて「応援、ありがとうございました!」と公式にお礼をしています。


インターネット時代の新しい本の宣伝方法を見せてもらいました。