1年9ヶ月ぶりのブログ更新です。
長いことお休みしましたので、調子がもどってくるまで時間がかかるかもしれません。
温かく見守っていただければ幸いです。
よろしくお願いします。
書名:母の待つ里
著者:浅田次郎 出版社:新潮社 2022年1月刊 1,760円(税込) 297P
希代のストーリーテラーとして知られる浅田次郎の5年ぶりの現代小説。
大企業の社長である松永徹が東北の寒村に向かう場面から本書は始まる。
新幹線から在来線に乗りついで1時間。
閑散とした駅前でバスに乗りかえてさらに40分。
小さな市街地を抜け、田園地帯となだらかな丘を越え、小さなみずうみを過ぎた先にある橋のたもとの停留所で松永は降りた。
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