きょうの猫村さん1


2005年7月刊  著者:ほしよりこ  出版社:マガジンハウス  \1,200(税込)  261P


きょうの猫村さん 1


カミさんから「読んでみたい」とリクエストされたものの、私の通う図書館はコミックは購入してくれません。なんだかマンガばかり本棚に増えてしまうなぁ、とブツブツ言いながら丸の内オアゾ丸善に買いにいきました。
なんと! 平積み!
売れてるんですね。


このマンガの主人公は「猫村ねこ」という人間の言葉を話す猫です。
物語は、猫村ねこが「村田家政婦紹介所」の呼び鈴を「キンコ〜ン」と鳴らすところから始まります。飼い猫だった「猫村ねこ」は、ここで家政婦として雇ってもらいたい、と応募してきたのです。ネコのくせに、掃除も炊事も、ついでにお風呂洗いも何でもこなせることを見せつけ、無事ここではたらくことになりました。
この家政婦紹介所には3人の家政婦が住んでいて、それぞれの家政婦先に毎朝でかけていきます。帰ってくると順番にお風呂に入ってテレビを見て、家族のように暮らしているという、何だかふしぎな設定。サスペンス劇場の家政婦ものを見ながら、「この番組を楽しみにしているのよねー」なんて話している独身女性の集まりって、なんかヘン!


ここの生活にも慣れた「猫村ねこ」は、犬神家に奉公することになりました。その奉公先で出会うドロドロした人間関係とは……。
あとは本書をご覧下さい。


「えんぴつの線画がほのぼのとした味わいをかもし出す」との売り文句ですが、ちょっと「ほのぼの」っていう感じは受けません。なんと言ったらいいのかなぁ。「不気味」というと言い過ぎですが、ともかく現実感のない画風と設定。気持ち悪いけど、見てみたい。そんなマンガです。
ホームページで公開しているというので、続きを見てみようとしたところ、ケーブルインターネットサービスに加入していないと見られないことが分りました。
あー、続きがみられなくてホッとしたような、残念なような……。