「来るぞ来るぞ！」と天気予報が大型台風９号の接近を告げているなか、きのう名古屋に出張しました。ひょっとすると車中泊になるかもしれない、とカミさんに告げ、悲壮な決意で出かけたのです。
絵に描いたような「嵐の前の静けさ」で、東京駅も名古屋駅も雨が降っていません。
予定通り午後３時に会議が終わり、名古屋駅に着いたのが３時４０分でした。少し遅めの４時２５分発の「のぞみ」28号を予約していて、はじめてN700系に乗るのを楽しみにしていたのですが、台風が迫っているとあっては、悠長に待っているわけにいきません。
いっしょに出張した同僚のＭ君は回数券なので、窓口に並ばなきゃいけませんが、窓口は長蛇の列。
「悪いけど、先に行くね」と、わたしは列車変更手続きをあきらめて、改札口へ向かいます。ちょうど３時５４分発の「のぞみ」130号が来たので、自由席に飛び乗りました。３人がけの真ん中のＢ席でしたが、なんとか空き席をみつけて座ることができ、ホッと一息つきました。
途中、強風のため一時停車したりもしましたが、最終的な遅れは５分だけで、無事品川駅に到着。なんと！ 夕食に間に合うことができました。
よかった、よかった。
名古屋駅で別れたＭ君が確保したのは４時４７分の「のぞみ」30号。窓際の席にこだわったら、こうなってしまったようです。
私の載った新幹線との、わずか１時間足らずの発車時間が明暗を分けました。私が品川駅に着いてホッとしていたころ、Ｍ君は浜松駅で足止めを食らっていました。車中泊も覚悟したころ、やっと動きだし、自宅に着いたときには日付が変わっていたそうです。
いやー、大変でしたねー。
ところが、一夜明けた今朝の出勤で、今度は私がたいへんな目に会ってしまいました。
朝７時４０分頃に大船駅から東海道線に乗ろうとしたところ、東海道線が止っています。「東京方面ご利用の方は、横須賀線か京浜東北線をご利用ください」というアナウンスを聞いて、京浜東北線に向かいました。京浜東北線は大船駅始発で座れるからです。
ところが、新杉田で止ってしまい、車内アナウンスによると、「多摩川が警戒水位を超えたので、不通になっている」とのこと。
あれ〜？ じゃ東海道線が止ったとき、いっしょに止っていたのかなー？ 「京浜東北線をご利用ください」って聞き間違えたの？
それからは、１駅進んでは止り、やっと動いたと思ったらすぐ止り。こういうとき、別の路線に乗換えたりしてジタバタすると、かえって時間がかかることが多い気がします。最近、寝不足ぎみなので、ありがたく寝させてもらいました。
９時半頃に横浜に着き、横須賀線が動いているというので、横須賀線ホームへ。ものすごい人の数で、１回では乗り切れずに、２回めに来た列車にぎゅうぎゅう詰めで乗り込みました。
なんだか１日分のエネルギーを使い果たして職場に着いたのは１０時半でした。
きのうほぼ終電になったＭ君は、ふだんより１時間遅く家を出たそうなのですが、それでも私より早く職場に着いていました。
うむ〜。１勝１敗だな。
