京浜東北線沿線ウォーキング(大井町⇒品川)


思いつきではじめたウォーキング。先週の続きで、今日は、JR大井町から品川まで歩きました。


確か、大井町駅の北には、大きな操車場があったはず。道を間違えると、とんでもない迂回ルートにはまるかもしれません。今回は、しっかり事前チェック!
ほほう。やっぱり東へ回りこんだほうがいいみたい。


いったん品川駅へ行き、京浜東北線で一駅もどって、と。わざわざ一駅もどるのは、やっぱり変な気分だなあ。


大井町駅を降り、バス通りに面した商店街に沿って北東方向へ。
ふと、「城南駐車場」「羽田空港……」という看板を目にします。そういえば、佐々木俊尚さんの『Google 既存のビジネスを破壊する』で、小さな駐車場経営者がインターネットのおかげでお客さんをつかまえられるようになった、というエピソードが出てたっけ。あの話題に出てきた駐車場、何という名前だったかなあ……。(後で調べたら、「京浜島駐車場」でした。「城南駐車場」は、ホームページどころかiタウンページでも見つかりません)


今日のウォーキングのお伴は、小林秀雄の講演録音「信ずることと考えること」。1974年の学生相手の講演でipodに入れておいたものです。
ユリ・ゲラーの念力をマクラに、科学なんてもんは大したものじゃない、と展開します。ベルグソンの哲学を紹介しながら、科学的研究態度の限界を説き、精神と脳の問題に分け入ります。
志ん生をお手本にして講演のしゃべり方を稽古した、と聞いたことがありますが、確かに話はうまい。引きつけられます。
ただ、なんだか怒ったような話し方をするのに、ちと閉口。
聴衆が学生ということもあるのでしょうが、「どうせ君たちは、深くものごとを考えたことがないのだろう」と決めつけています。
「魂はあるかないか――、あるに決まっているじゃないですか」。叱るような怒るような口調は、長時間聞いていられません。また日を改めて聞くことにしました。


国道15号線に合流し、ずんずん北上していくと、大勢の女子高生とすれ違うようになりました。見ると、道の左側に「品川女子学院」という大きな建物がそびえています。警備員に挨拶しながら、彼女たちは自動ドアの向こうに吸いこまれていきました。
都会の真ん中の、幹線道路と幹線鉄道に挟まれた敷地です。広大なグラウンドを持つ田舎の高校に通っていた私は、つい、こういう環境を可哀想に思ってしまいます。本人たちは慣れっこになっているのでしょうが……。
ムシムシするこの時期に黄色い長袖のセーターを着ているのは、校則だからでしょうか。見ているだけで暑そうです。


山手線・京浜東北線東海道線横須賀線東海道新幹線の巨大な束のような線路を渡ると、信号に「八ツ山橋」と表示してあります。ああ、箱根駅伝の中継で聞いたことがある。へえー、ここが八ツ山橋かあ。


左手に東横イン、品川プリンスが見え……、着きました。品川駅。
今日の歩行時間は50分。けっこう短く感じたのは、小林センセのおかげかな。