広告テクノロジーセミナーに参加してきました


インターネットは、どんどん社会を変えていきます。
情報を受ける側は「便利になったねえ」と喜んでいれば良いのですが、情報を発信する職業の人は安閑としていられません。広告業界でも、ネット上の広告費用が週刊誌の広告費用をもうすぐ上回る勢いだそうです。
インターネットはマーケティングにどのように影響するのだろうか、ウチはこのままでいいのだろうか、と不安をかかえている主に広告業界人のためセミナーが昨日開催され、私も参加してきました。


私は製造メーカー勤務で、広告ギョーカイ人ではありませんが、当日司会をつとめた湯川さんのブログ「湯川鶴章のIT潮流」のリスナーの一人として、楽しみにしていました。


時事通信 広告テクノロジーセミナー」と題したこの日のセミナーには、
   カリスマ3賢人“広告の未来を大胆予測”
と副題が付いています。
カリスマ3賢人とは、CMプランナー/コピーライターとして数々の広告賞を受賞し、今は(株)サイバーエージェントで企業ブランドを担当する須田 伸氏、米シアトル在住でベストセラー『テレビCM崩壊』の著者織田 浩一氏、博報堂電通を経てグーグルに移籍した高広 伯彦氏の3氏。
須田さんと織田さんは、「湯川鶴章のIT潮流」でそれぞれインタビュー放送が複数回におよぶほど話題豊富なのが印象的でした。高広さんは初めて聞くお名前ですが、カリスマ広告マンとのこと。グーグルの日本社員の話なんて聞いたことありませんから、どんな話を聞かせてくれるのか楽しみ楽しみ。


当日は、第一部スタートの10:30から、第3部終了の17:00まで、密度の濃〜いセミナーでした。特に第三部のパネルディスカッションでは、参加者からの質問を挑発的にぶつける湯川さんと、堂々と答える3賢人の応答がみごとでしたよ。
それにしても、広告業界人はよくしゃべりますね。司会の湯川さんも早口な人ですが、パネラーはことばに詰まる様子をまったく見せません。会場の質問者まで、息継ぎももどかしそうに畳みかけていたのは、やはり質問者も全員ギョーカイ人だったからでしょうか。


「デンパクのどこが問題なのか」という質問が飛び出したときは、いったい何を訊いているのかも分かりませんでした。パネラーの答を聞いているうちに「デンパクというのは、電通博報堂のこと」と理解すると同時に、やっと場違いなセミナーに参加した実感がわいてきました。


それでも最後まで聴講していたのは、湯川さん著書『ブログがジャーナリズムを変える』にサインしてほしかったからです。白熱したパネルディスカッションが終わるのを待って、舞台にかけ寄り、著書を差し出しました。「発刊時の著者謹呈に当選したものです。書評も書かせていただきました」と自己紹介すると、「ああー、あの……」と言いながらサインしてくれましたよ。(本当に覚えていたかどうかはわかりません)


異業種セミナーもまた楽し。
ふだん使わない脳ミソを使った一日でした。