著者:勝吉章 出版社:ナツメ社 2005年11月刊 \1,554(税込) 215P
著者の勝吉さんは、50歳を過ぎてからパソコンを独学し、いまでは月に1千万円も売り上げるネットショップを運営しておられるそうです。
売れる秘訣は文章力。しかも著者の文章力は朝日新聞社で鍛えられたスジガネ入り、というのが本書のキャッチフレーズです。
本書では、「うまい文章というのは、なんでもない文章のこと」と定義しています。
要するに、読んでいて何か引っかかるところがなく、すんなり読める文章を目指すべき。そのためには、新聞や雑誌の記事をうまい文章のお手本とせよ!と著者は強調しています。
ともかく、全編、あれはダメ、これもダメと、ダメ出しの連続。
いくつか紹介しましょう。
・「が」でつながない
・いきなり「も」を使わない
・「い」抜きはダメ
・意味のない「の」は使わない
・意味のない「で」も使わない
・品位のない「する」「して」「やる」は使わない
・「つまり」はここ一番のことだけ使う
・固有名詞を唐突に書かない
・「…。」で終わらない
・同じ単語や表現を連続して使わない
Mの要素のある方には、気持ちいいかもしれません(笑)。
「文章は訓練」と割り切って、厳しいお師匠さまのお叱りを受け止めてみてはいかがでしょうか。