こうすれば伸ばせる!人間の賞味期限


2003年10月刊  著者:木村 政雄  出版社:祥伝社  \1,365(税込)  216P



こうすれば伸ばせる!人間の賞味期限



著者の木村氏はかつてバラエティ番組にタレント並みにしょっちゅう顔を出していて、吉本興業の顔という印象の強い人でした。「常務」なんだし、ゆくゆくは社長になるのかな、なんて勝手に想像していたので、「吉本退職」というニュースを聞いた時にはびっくりしました。横沢彪がフジテレビから吉本に移った時と同じくらいタマげたものです。


吉本を辞めた理由が知りたいな、と思ってこの本を手にしました。内容バクロになるのでその理由は書きませんが、「人間の賞味期限」「会社の賞味期限」というキーワードで第3章で語られていました。


本書では、人間としての鮮度を保っていくためには常に自己変革していかなければならない、と繰り返し説かれています。自己改革に成功した島田紳助や「やすし・きよし」とか、自己変革を怠ってしまった「ザ・ぼんち」などの実例が豊富で、一気に読めます。


吉本を辞めた後、著者は個人事務所を設立して人材育成事業をしています。2003年6月から「有名塾」というのを開講しており、開講の意図や塾の雰囲気が最終章で語られています。(仲代達矢の「無名塾」とは全く関係なし)
「有名塾」は今のところ赤字ですが、社会貢献が塾目的のひとつであり日本の賞味期限が伸びるなら十分意味のある仕事、とのこと。


ダンディーだな〜。