私のメンターである橘川幸夫さんの主催する「デメ研・夏の宴」が8月17日に開催され、私も出席しました。
居酒屋を借り切った宴会に参加したのは初めての経験で、しかも、多彩な橘川さんの人脈ですから、ふだんの会社では味わえないような楽しいひと時を過ごしました。
あっちでも、こっちでも名刺交換しながら「どうもどうも」と交流しています。
私も手作りの「かけだし書評家」名刺を用意していたのに、取り出そうとしたら、ない! カバンに入れ忘れた!!
しかたなく、定期入れの予備の名刺を取り出して、出し惜しみしながら過ごしておりました。ベンチャービジネス関係の人は、あういう交流会は仕事そのもののようですから、私らシロートは、シロートを見つけなければいけないようですね。
私の友人の「まじろ」は、この様子を次のように表現しています。
夏のジャンボ大人トレカ祭り、これがじつに見事でありました。
大人トレカですよ。「おとな・トレーディング・カード」。
無論、お名刺のことであります。
遅れて到着されたどなたかが、また一人席につくなり
あらこんにちはおはじめてですわねどうもどうもどうも
かなんか言いながら、人々は一斉に
鞄、手提げ、胸ポケット、尻ポケットなどからMYトレカ入れを取り出し
わったくし的にはコレコレこういう仕事で近頃こーんなこーんなこーんな
んば! んばばばばばばば!
ウエポンのごとく風切音を立て
名とか仕事とか役職とか記したところの白く硬い紙片がチューに舞い
まるで桜吹雪のようであることよ。ほほ! ユカイ、ユカイ。
当日お会いした人の中で一番印象が強かったのは、ブック・コンサルタントの土井英司さんです。
丁寧に名刺交換し、相手の話に耳を傾けながら、名刺で名前を確認しておられる姿には、「この一瞬の出会いを焼き付けよう」という気迫を感じました。
私の横に来られた時に、土井さんのメルマガ「ブックマラソン」でショウペンハウエルの「読書について」に触れられていたことについて感想をお話すると、わが意を得たり、という感じで、いろいろ語っていただきました。
アマゾン時代から同僚にお薦め本をたくさん教えていたこと、メルマガの赤ペンチェックを「これだけ良い内容の本だから読んでみろよ」という思いで書いていること、良い本にめぐり会うのは千冊に一度だから多読していること、ギリシア語も学んでいたこと、等々。
短い時間でしたが、良い本を世の中に! という土井さんの情熱が直接伝わってくるお話でした。
う〜ん、満足まんぞく。