マインドマップ読書術


副題:自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ
2005年1月刊  著者:松山 真之助  出版社:ダイヤモンド社  価格:\1,470(税込)  184P


マインドマップ読書術―自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ


松山真之助さんは、毎日1冊の書評を配信しているメルマガ「Webook of the Day」の発行者です。松山さんは、ある時、「面白かった本でも2、3日すると内容を忘れてしまう」、ということに気づきました。せっかく読んだ本の内容を忘れないようにするためにはどうしたらよいか、ということを模索して見つけたのがマインドマップです。
本書では、まず“読書マップを使うと本のエッセンスを表現しやすい”という「仮説」を立て、次にマインドマップの豊富な実例を紹介して読者を感心させ、最後には「自分も書いてみよう」と思わせる構成になっています。
いつもながら松山さんは人の背中を押すのがお上手ですが、今回は、背中を押すだけではありません。読者が作ったマインドマップの投稿を掲載してくれる「MindMap倶楽部(http://webook.tv/mmclub.htm)」という場所まで提供しています。まるで「手もひっぱってあげましょう」と言われているように感じます。
インターネット時代の本の著者というのは、とても身近に感じるものなのですね。「仮説をいっしょに検証するお仲間になれたら幸いです」なんて声をかけられたら、「私も参加します」と、手を上げてしまいそうです。


でも、松山さん、ごめんなさい。私は、まだ、「本のエッセンスを文章でまとめる」という方式を始めたばかり。このブログの読書ノートを書くために、平日の朝5時からパソコンに向かってウンウンうなっています。本のエッセンスがうまく文章で表現できないのがもどかしく、気が付けば出勤時間。
ありがたいことに、マインドマップは「書評や書評メルマガのように文章で表現する方法に加え」て使ってみると良い、と松山さんも書いておられます。もう少し納得できる内容の読書ノートを書けるようになったら参加しますので、今はゴメンなさい。


本書には、松山さんの「早起きから始まり、読書とメルマガで人生が変わった体験」が冒頭と最終章に書かれています。松山さん自身の体験ですので、「出すことに意味がある」「出せば成る」は、とても説得力があります。
意外だったのは、松山さんが図書館愛用者ということです。「Webook of the Day」では新刊書をたくさん取り上げていますので、てっきりご自分で購入しているのかと思っていました。実際は、図書館の新刊リクエストで読みたい本を手に入れている、とのこと。
私も図書館派ですが、私の通っている図書館は新刊書をなかなか買ってくれないように感じます。単に予算が違うだけでしょうか。いやいや、きっと松山さんのリクエスト方法に、何か秘訣があるのかもしれません。
今度は「図書館利用術」も紹介して下さいね。