ふつうの学校は9月1日が始業式ですが、娘の幼稚園はなぜか9月2日が始業式。これを逃す手はない、と9月1日に会社を休んで、家族でディズニーランドへ行ってきました。
ねらい通り、いつもに比べるとお客さんが少なく、あまり並ばずにアトラクションに乗ることができました。「ダンボ」に初めて乗ることもできましたし、「プーさんのハニーハント」はファストパス(予約券)を使わなくても10分くらいで順番がまわってきます。
他のお客さんも何だかゆったりしているようで、楽しい一日を過ごしました。
ディズニーランドといえば、キャストといわれる従業員が気持ちのいい対応をしてくれることで有名ですが、今回、「へ〜、ここまでやるのかー」という場面を目撃してしまいましたので、ちょっとご紹介しましょう。
歩道にシートを敷いて3時からのパレードを待っている時の出来事でした。
3歳くらいの男の子が遊んでいるうちに私のとなりの親子連れの荷物を蹴飛ばしてしまい、ミッキーのマークの付いたポップコーンの入れ物が倒れてしまいました。男の子のおじいちゃんが、すぐに「あっ、ごめんなさい」と、謝ったのですが、持ち主がポップコーンの入れ物を起そうとした時にフタが開き、ポップコーンがこぼれてしまいました。
遊びまわる男の子を目で追っているおじいちゃんはポップコーンがこぼれたことに気付かず、それ以上謝る気配がありません。
ちょっと気まずい雰囲気が漂いかけたとき、パレードの準備をしていたキャストがすかさず駆け寄ってきて、こぼれたポップコーンを手でかき集めました。「そのままにしておいて下さい。私どもが片づけておきます」と言ってかき集めたポップコーンを近くのゴミ箱に捨てた後、親子連れと何か言葉を交わして、ポップコーンの入れ物を手にしてどこかへ行ってしまいました。
しばらくして戻ってきたキャストの手には、同じ形の新しいポップコーンの入れ物が。もちろん中にはびっしりポップコーンが入っています。
せっかくの楽しい一日が台無しにならないように、お客様どうしがケンカになったりしないように、とっさにキャストが手を打ったのでした。
私の仕事がサービス業だったら、「恐るべしディズニーランド!」と叫んだかもしれません。「夢と魔法の王国」を実現しようというサービス精神の一端を目にして、ますますディズニーランドのファンになってしまいました。