2016-05-08 暇と退屈の倫理学 読書日記 著者:國分 功一郎 出版社:太田出版 2015年3月刊 \1,296(税込) 437P ご購入は、こちらから (前回からのつづき) 第一章 暇と退屈の原理論(つづき) パスカルは「人間は退屈に耐えられず、熱中できる気晴らしを求める。熱中できる気晴らしは、苦しみを含んでいる」と指摘した。この一面の真理は「退屈」を考える出発点を与えてくれる、と國分氏は評価している。 そのうえで3人の先輩哲学者の説を紹介しながら、「熱中できる気晴らし」とは何か、「熱中できれば良いのか」という問題を考察していく。 続きを読む