暇と退屈の倫理学


著者:國分 功一郎  出版社:太田出版  2015年3月刊  \1,296(税込)  437P


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前回からのつづき)

第一章 暇と退屈の原理論(つづき)


パスカルは「人間は退屈に耐えられず、熱中できる気晴らしを求める。熱中できる気晴らしは、苦しみを含んでいる」と指摘した。この一面の真理は「退屈」を考える出発点を与えてくれる、と國分氏は評価している。


そのうえで3人の先輩哲学者の説を紹介しながら、「熱中できる気晴らし」とは何か、「熱中できれば良いのか」という問題を考察していく。

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