終わりの感覚


著者:ジュリアン・バーンズ/著 土屋政雄/訳  出版社:新潮社  2012年12月刊  \1,785(税込)  188P


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英国作家の書いた中篇小説である。


主人公は穏やかな隠退生活を送る男。


決して裕福な生活は営んでいないが、趣味でドボルザークを聴いたり、地元の歴史愛好会に入ったり、近くの病院で図書館ボランティアをしたりして過ごしている。


わけあって離婚したかつての妻とは今でも仲がよく、別に暮らしている娘夫婦の行事に一緒に参加したり、2人で昼食をすることもある。


男は、つぶやく。

多少の成果と多少の落胆。私には面白い人生だったが、周囲がそう思わなかったとしても驚かないし、文句も言わない。


この穏やかな生活を送る彼に、ある日、白い長封筒がとどいた。

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