副題:リフレッシュスポット230件徹底ガイド 20分間のリフレッシュ!
著者:東日本仕事と憩い研究会/編 出版社:山海堂 2006年12月刊 \1,050(税込) 215P
いいよ、いいよ。仕事なんか後回しにして、サボッちまえよ。
そんな声が聞こえてきそうなタイトルに惹かれて手にとった。
当たり前といえば当たり前なのだが、このマップを活用できるのは外回りの多いサラリーマンに限られる。僕は一日中パソコンに向かっていることが多いので、せっかくのマップも活用するチャンスがない。
それでも、この本が提唱する「おさぼり」精神がおもしろかった。
いわく、
「効率を上げ、ストレスを回避する術を身につけなければ、
今後、サラリーマンとして生き残っていくことも難しい」
「ストレス過多の現代においては、力のヌキ方がうまくなければ、
生き残ることすら難しい」
まあ、平気でサボるためには、これくらい開きなおらないとね。
それでも後ろめたい人のために、作家の藤谷治氏の巻頭言が、おさぼりは「人間性の回復である」と断言してくれ、イラストレーターの安西水丸や作家の村松友視、街に詳しいコラムニスト泉麻人、本の雑誌の目黒孝二、リンボー先生こと林望ほかの各氏が、サラリーマン時代のおさぼり体験を開陳してくれる。
皆さん、なぜか懐かしそうな口調になっているのは、自営業者に「おさぼり」というものが存在しないからだろうか。
でも、あの頃はよかった、なんて言われてもねぇ……。