副題:コア・バリュー経営
著者:石塚しのぶ 出版社:東京図書出版 2013年4月刊 \1,575(税込) 258P
出版社さん、編集者さん、著者さんから書籍をお送りいただく機会が増えましたが、せっかくお送りいただいても、僕の読書スピードが追いつかず、レビューしきれません。
せめて、書名と内容の概略を紹介させていただきます。
本書の内容(アマゾンの内容紹介より)
この本は、経営者から現場の人まで全員が参加して経営革新を推し進める「全員参加型経営」を実現し、目覚しい成果を挙げている米国企業の事例を通して、先の見えない時代に未来へと飛躍するための実践的な方策を提示するものです。
「思いやり」を軸とした企業文化を築き、医療系コンタクトセンター代行業で95%の市場シェアを誇る「ベリル・カンパニー」
「ファナティカル(熱狂的)・サポート」を掲げ、テクノロジーではなく、サービスを原動力としたアプリケーション・ホスティング・サービス会社として躍進する「ラックスペース・ホスティング」。
「CEOは最高感情責任者」と語る伝説のホテリエ、チップ・コンリー。
「ビジネスを手段として」環境危機の解決に向けて実行するアウトドア・アパレル会社、パタゴニア。
社員に、顧客に、そして社会に幸せを届けることを使命とするネット通販会社、ザッポス。
『未来企業は共に夢を見る』という題名は次の三つを表しています。
1. 未来企業は働く人と共に夢を見る
2. 未来企業は社会と共に夢を見る
3. 未来企業は働く人個々の夢を支援する
この本の中で、著者は、共通の目標と価値観を掲げ、それに共感する働く人や顧客を集めることができる企業こそが、従来型のビジネスの常識を塗り替え、より良い世の中づくりに貢献し、長期的に繁栄することができるのだと謳います。
企業経営はもはや経営者や管理者の力だけでなされるものではありません。新しい時代に対応して経営革新を推し進めていく上で、働く人の共感を得ることが必要不可欠になっていくでしょう。従来型の「階層型組織」から、「オープン」かつ「フラット」な組織への変革を遂げるためには、共通の目標と価値観のもとに 働く人の心をひとつにすることが絶対条件になってくるのです。これが、これからの時代に見合った新しい組織プラットフォームの提唱です。
「個」の力が強大化した今、いかに働く人の「個」の力、顧客の「個」の力を束ねあげ、それを原動力として企業の繁栄につなげていけるかが大きな課題となりつつあります。そして、それを達成するためには、「価値観」を核として働く人や顧客の心をまとめることが必要なのです。
価値観に基づいた仕組みをつくり、価値観を会社における日々の行動や意思決定の基盤とする、それが「コア・バリュー経営」です。
本書では、企業が「コア・バリュー経営」に着手する上での考え方を豊富な事例を交えて具体的に解説しています。
働く人や顧客の愛と情熱を原動力とし、健やかに長生きする会社をつくるには・・・。次世代にあるべき会社の姿を提唱する、経営者から現場の人までみんなに読んでもらいたい、あたたかく、夢溢れる経営書です。