勉強せずに英語力
書名:月に残業150時間! デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法
著者:鈴木 信貴 出版社:秀和システム 2016年3月刊 \1,620(税込) 327P
出版社さん、編集者さん、著者さんから書籍をお送りいただく機会が増えましたが、せっかくお送りいただいても、僕の読書スピードが追いつかず、レビューしきれません。
せめて、書名と内容の概略を紹介させていただきます。
長い! タイトルが長い!
その長いタイトルが載っている表紙には、「勉強せずに英語力 」という真ん中の語句が大きく表示されている。
この大きな文字が示しているように、本書は
英語を身につけるのは大変だと思っていませんか?
努力しようとするから長続きしないんですよ。
もっと気楽に少しずつやっていけば、英語なんて簡単に身につきますよ!
という英語学習ノウハウ本である。
著者の鈴木氏は忙しいことで知られるIT業界ではたらいているので、勉強する時間がなかなかとれない。
それが、ふだんの行動を少し変えることをくり返すことで、TOEICの点数が565点から915点に上がったという。
英語を身につけるのはたいへんだから自分には無理! とあきらめている人には朗報かもしれない。
興味のある方は、手にとってみることをお勧めする。
本書の内容(アマゾンの内容紹介より)
月の残業150時間!
デスマーチに追われるIT技術者が、それでもTOEICスコア900以上の英語力を身につけた秘密とは……?
スクール通いも、特別な教材も不要! ふだんの行動をちょっと変えるだけで英語がいつの間にか身につきます。
「英語ができた方がいいとは思うけど、苦手だし、時間がない」と悩むビジネスマンのための、「無理をしないで自然に英語力がつく」勉強法の指南書です。
著者
鈴木 信貴
1973年生まれ。
ITコンサルタント、ITエンジニア。東京理科大学大学院理工学研究科情報科学専攻修了。
IT企業に入社し、15年間、ソフトウェア開発やシステム開発、ビジネス開発を担当。
社会人1年目から残業の多い生活を送りながら、楽に簡単に英語力を身につける方法を自ら考案、実践し、テストに特化した対策を行わずにTOEIC915点の英語力を身につける。
転職を経て、現在はIT企業でITセキュリティ基盤の構築に従事している。
著者サイト: 鈴木信貴 公式サイト
以下、余談ながら……
ぼくがこの本の長〜いタイトルの中でグッときたのが、「デスマーチに追われるIT技術者が」という箇所。(おいおい、そこかい(笑))
知らない方のために解説すると、「デスマーチ」というのはIT業界で使われる用語で、プロジェクトが計画どおり進まなくなったときに、メンバーが残業、徹夜、休日出勤の嵐に巻き込まれ、いつ終わるかわからないというこわ〜い状況に投げ込まれることを指している。
著者の鈴木氏も、IT企業に入社した1年目から激務に追われたそうだ。
お客様がコンピュータを使っていない週末の夜に徹夜で作業するのが当たりまえ。だからといって平日に代休がとれるわけでもない。
年末年始も出社して初日の出を会社のベランダから迎えた、という苦労話は、同じ業界ではたらく一人として、涙なくして聞けるものではない。
このプライベートな時間を確保するのがたいへんな状況のなかで、それでも少しずつ英語を身につける工夫をしたのはエライ!
無理して「勉強」するのではなく、1日5分からはじめたのが成功の秘訣のようだ。
これだけ忙しい著者ができたのだから、きっと自分にもできる! という自信を与えてくれるに違いない。