地獄の本


副題:八大地獄と128の小地獄、その罪苦のすべて!
著者:洋泉社MOOK  出版社:洋泉社  2012年8月刊  \1,890(税込)  111P


地獄の本 (洋泉社MOOK)    ご購入は、こちらから


出版社さん、編集者さん、著者さんから書籍をお送りいただく機会が増えましたが、せっかくお送りいただいても、僕の読書スピードが追いつかず、レビューしきれません。
せめて、書名と内容の概略を紹介させていただきます。

本書の内容(出版社サイトより)


寛和元年に源信僧都が『往生要集』にあらわしたのが嚆矢とされる日本の地獄極楽思想は、日本の子どもなら誰でも一度は聞き覚えがあるにもかかわらず、その成長とともに絵空事として取り合わなくなる物語の典型だ。
しかし、地獄に落ちるとされる殺生、盗み、邪淫、嘘、邪見などの悪業が、情報社会といわれる現代を生きる私たちにとっても無関係でないのはいうまでもない。
むしろ、科学万能な時代に起こった原発事故を前にして、いまこそその隠された意味を読み取るべきなのではないか。


目次
ニッポン「地獄」考  仏教学者 末木文美士


○第一章 地獄とは何か?


その一 十王の裁き
生前の罪を裁く10人の大王たち ──十王信仰とは何か?
重要文化財 十王図 浄福寺
京都西陣浄福寺住職 菅原好規氏インタビュー


その二 六道輪廻
生と死を繰り返す「六道輪廻」の世界
国宝 六道絵 聖衆来迎寺


その三 八大地獄
これが八大地獄だ! 阿鼻叫喚の凄惨世界
国宝 六道絵 聖衆来迎寺
国宝 北野天神縁起 北野天満宮承久本


その四 地獄草紙、餓鬼草紙の世界
中世日本の暗黒アート 絵巻に描かれた地獄道、餓鬼道
国宝 地獄草紙 東京国立博物館
国宝 地獄草紙 奈良国立博物館
国宝 餓鬼草紙 東京国立博物館


○第二章 地獄ものがたり


その一 山岳信仰[立山編]
立山曼荼羅 日本国の人、罪を造りて多く此の地獄に墜つ
富山県立山博物館]副主幹・学芸員 福江充


その二 山岳信仰[熊野編]
熊野観心十界曼荼羅 庶民の心性が生み出したもう一つの地獄極楽図
兵庫県立歴史博物館学芸員 小栗栖健治


その三 地蔵信仰[矢田地蔵縁起]
地獄の猛火に救いの手を差しのべる地蔵菩薩の驚くべき救済力


○第三章 「あの世」を旅する
その一 立山地獄めぐり
この世で地獄と極楽を体感できる、世にも稀な女人救済の聖地


その二 恐山メメント・モリ
「死者」を欲望するとき、そこに死者は存在する!


その三 熊野那智観音浄土詣で
杉木立のトンネルを抜けると?この世の他界?だった!


コラム一 高橋繁行の「イラスト地獄めぐり」
あの世を旅して見つけた地獄グッズ大集合


版元サイトの該当ページより引用)

ボクからもひと言


次のような送り状が添えられていました。

拝啓
 時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。
 さて、洋泉社MOOK『地獄の本』ができあがりましたので、お送りいたします。本書の作成にあたりましては、ご執筆・取材・編集・デザイン・撮影・作画・資料・紹介等のご協力をいただき、誠にありがとうございました。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
                        敬具


んっ?
何かちがうぞ?


普通の送り状なら、「ご高評いただきますようお願い致します」とか何とか書いてあるのに、この送り状は「ご協力をいただき、誠にありがとうございました」って書いてある。


僕は執筆も、取材も、編集も、デザインも、撮影も、作画も、資料提供も、なぁ〜んにもしてないぞ。


担当編集者さん、著者リストと書評依頼リストを間違えてません?
とりあえず、紹介だけしておきますからね〜。


中を見ると、地獄絵図をこれでもか! とカラー写真で紹介しています。
「悪いことをすると、こんなひどい地獄に落ちるんだぞ〜」と、昔の庶民は脅されていたんでしょうねー。


おー、こわっ!