いつもご愛読、ありがとうございます。
先日、仕事で東京へ出張した際、丸の内オアゾの丸善本店で本をまとめ買いしてきました。
せっかく買ってきても、私の読書ノートで紹介せずに終わってしまう本が半分以上ありますので、たまには、「これから読もうと思っている本」をご紹介させていただこうと思います。
次に読む本を選ぶ参考にしていただければ幸いです。
まさか!?
書名:まさか!?
副題:自信がある人ほど陥る意思決定8つの罠
著者:マイケル・J・モーブッサン/著 関谷英理子/訳 出版社:ダイヤモンド社 2010年4月刊 \1,890(税込) 248P
〔この本を買ったのは……〕
先のことをいろいろ考えて決めても、「えっ、まさかこんなことが起こるとは!」と驚くことはよくあります。
といって、何が起こっても「いや、想定の範囲です」なんて言えることはあり得ないはず。
先の見通しをたてる難しさを、本書がどこまで解き明かしてくれるか楽しみです。
〔アマゾンの内容紹介より〕
あなたも、意思決定の罠にハマっている!
―――「まさか、自分だけは…」。人は意思決定する時、自分は特別の存在だと考えています。そこに、判断を誤らせる罠が待っているのです。「ウォール街で最も影響力を持つ一人」モーブッサンが教える失敗しない意思決定の技術。
私たちが意思決定するとき、常に周囲から影響を受けています。ですが、多くの場合、それに気づかずにいます。物事をよく考える意思決定者は、これらの無数の影響力を認識し、それらをうまくコントロールして決断します。モーブッサンの投資業界での経験や、心理学と科学の研究を通して、よくある意思決定の過ちを論じ、どうしてそのようなミスが連続するのかを例を挙げて説明し、どのようにしたら、このような問題を繰り返さないですむかを考えていきます。
〔目次〕
序章 頭がいい人ほど陥る罠
第1章 自分だけはうまくいく?
第2章 他の選択肢が見えなくなる
第3章 専門家の意見は鵜呑みにするな
第4章 あなたも周りの状況に影響されている
第5章 “木を見て森を見ず”に陥らない
第6章 正解は、時と場合による
第7章 突然、襲ってくる大規模な変化の危険性
第8章 運と実力を見極める
終章 もう一度、よく考えよう
〔著者〕
マイケル・J・モーブッサン
レッグ・メイソン・キャピタル・マネジメント(LMCM)のチーフ・インベストメント・ストラテジスト。米スマート・マネー誌の調査で「ウォール街で最も影響力のある人物」の1人に選出され、斬新な思考と分析で投資・金融業界に新風を吹き込んでいる俊英。1993年からコロンビア・ビジネススクールのファイナンス非常勤教授。ビジネスウィーク誌のベスト・ビジネススクールガイドで、「傑出した教授陣7人」の1人にも選ばれている。
関谷 英里子
日本通訳サービス主宰。アル・ゴア米元副大統領やノーベル平和賞受賞者ダライ・ラマ14世など、一流講演家の同時通訳を務める。慶応義塾大学経済学部卒業後、伊藤忠商事、日本ロレアルで、日本語・英語での事業提携交渉やプレゼンテーションの第一線を担い、その後独立。現在、通訳および翻訳家として活躍中。
樺美智子聖少女伝説
書名:樺美智子聖少女伝説
著者:江刺 昭子 出版社:文藝春秋 2010年5月刊 \1,850(税込) 319P
〔この本を買ったのは……〕
私が大学に入ったのは70年安保闘争から6年後の1976年でした。
学生運動をどう捉えるのかを学生一人一人に問う風潮が残っているころです。
なかでも、60年安保闘争で命を落とした樺美智子さんの『人知れず微笑まん』は、良くよみ継がれていて、私も読みました。
本書は、60年安保闘争から50年もすぎた今、その樺美智子さんの短い生涯を丹念に追ったルポのようです。樺美智子さんが亡くなったあとの、ご両親のその後にも触れているようです。
少し重たい内容ですが、なぜか惹かれてしまいました。
〔アマゾンの内容紹介より〕
こんなにもひたむきに、世の中を変えようとした女性がいた。あの時代の精神は、今どこへ消えたのか。没後50年、60年安保、悲劇の英雄の素顔。
〔目次〕
1章 日本の最良の娘
2章 入党とパーマネント
3章 風に向かって
4章 神がかる美智子
5章 六月一五日と、その後
6章 父母の安保闘争
〔著者〕
1942年生まれ。64年早稲田大学教育学部国語国文科卒業。文化出版局で『装苑』『ミセス』などの編集に携わった後、71年よりフリーランスの編集者に。作家としても被爆作家・大田洋子の評伝『草饐』で第12回田村俊子賞を受賞。81年より日本エディタースクール講師。88年より神奈川県の女性史研究グループ「史の会」代表。96年から2005年まで東京海洋大学、埼玉大学の講師を務める。
数の魔力
書名:数の魔力
副題:数秘術から量子論まで
著者:ルドルフ・タシュナー/著 鈴木直/訳 出版社:岩波書店 2010年5月刊 \2,940(税込) 27310図版4P
〔この本を買ったのは……〕
むかしから「数」というものに興味を持っていました。
中学校1年生のとき、なぜか「素数」に惹かれて、1万までの素数をならべあげてみよう、と思いついたことがあります。
レポート用紙の裏に1万個のマス目を書いて、まず2の倍数に全部「×」をつけ、次に3の倍数に「×」をつけます。次に5の倍数に「×」をつけ、7の倍数に「×」をつけ……。
根気よく97の倍数に「×」をつけ終わったあと、残ったマス目の数字をひとつずつ拾っていきました。
こんな単調な作業をよくもまあ飽きずに続けたものです。
ヒロシ君、むかしからちょっと変わっていたのです。
そんな僕を呼び寄せるような書名です。19ページの「魔法陣」のページをひらいたとき、やはり小学校5年生のとき百科事典を読んで魔法陣の不思議さに圧倒されたことを思い出しました。
これは、買うしかないでしょう!
ただし、すぐに読みとおしても楽しくありません。ゆっくりゆっくり、月に1度手に取るくらいのペースで読むのがちょうどいいと思います。
予断になりますが、「数」といえば、買ってからもう25年もたつ「虫食算パズル700選」という本が本棚にあります。当時1900円だったのに、アマゾンのマーケットプレイスでは5千円ちかくする貴重品です。(購入する際は、こちらから)
1問だけNo.195をご紹介しましょう。
□□□
× □□
──────
□□□□
□□□
──────
12345
「数」とたわむれていたい人には超オススメですよ。
〔アマゾンの内容紹介より〕
聖書の文言に、バッハの調べに、秘められた数の暗号。人の思考を助けるのが数なら、振り回すのもまた数だ。机上の数遊びは遥かな宇宙を思い描き、一方ではミクロな物質世界の実態をあばき出す。「数える」という営みによって築き上げられた人類の叡智と、叡智からこぼれ落ちた闇の深さを、ごく初歩の数式のみでみごとに描き出す傑作。
〔目次〕
まえがき
1.ピタゴラス――数と象徴
2.バッハ――数と音楽
3.ホーフマンスタール――数と時間
4.デカルト――数と空間
5.ライプニッツ――数と論理
6.ラプラス――数と政治
7.ボーア――数と物質
8.パスカル――数と精神
原著者謝辞
訳者解説
図版出典
年 表
人名索引
〔著者〕
ルドルフ・タシュナー
1953年オーストリア生まれ。ウィーン大学で数学と物理学を学び、1977年よりウィーン工科大学で教鞭をとる。現在、同大学解析・計数工学講座教授。専門分野での研究に従事するかたわら、ウィーンのミュージアムクォーターを拠点に数学の啓蒙活動に貢献。近年は数学を切り口にした斬新な文化史的著作を次々と出版し、多くの読者を得ている。『数の魔力―数秘術から量子論まで』により、オーストリア科学ジャーナリスト協会より「サイエンティスト・オブ・ザ・イヤー2004年」に選ばれた。
鈴木 直
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。現在、東京経済大学経済学部教授。専門はドイツ思想史、翻訳論
河合隼雄のカウンセリング入門
書名:河合隼雄のカウンセリング入門
副題:実技指導をとおして
著者:河 合隼雄 出版社:創元社 1998年9月刊 \1,575(税込) 269P
『大人の友情』 や、茂木健一郎氏との対談『こころと脳の対話』を取り上げました。
あの自信たっぷりの茂木さんが「河合先生の言葉、宝石のようです」と感嘆していたのが印象的でした。
もう亡くなって3年ちかくたちますが、河合さんの本は、ジワジワとココロにひびいてきます。
人の話をともかく聴き続けるカウンセリングについて、若き日の河合さんが講義した内容を収録しているようです。人の話を聴くとはどういうことか。河合さんの講義を聞いてみたいと思います。
〔アマゾンの内容紹介より〕
心のケアの一つとして、カウンセリングが急激に広まったが、誤解が多いの現状である。ロールプレイを通してカウンセリングの基本や、カウンセラーが迷いやすい問題に河合隼雄が答える。
〔目次〕
I.カウンセリングとは―はじめての人のために
ともかく「聴く」
「聴く」練習―ロールプレイ
さまざまな問題への対処のしかた
II.実技指導
学校現場でのカウンセリング
職場でのカウンセリング
結婚に関するカウンセリング
精神分折的なカウンセリング
〔著者〕
河合隼雄
1928年兵庫県に生まれる。京都大学理学部卒業後、スイスユング研究所に留学し、日本人としてはじめてユング派分析家の資格を取得。国際日本文化研究センター所長、文化庁長官なども歴任。2007年死去。
SEからコンサルタントになる方法
書名:SEからコンサルタントになる方法
副題:キャリアアップに必要な提案力とマネジメントスキル
著者:北添 裕己 出版社:日本実業出版社 2008年2月刊 \1,470(税込) 189P
〔この本を買ったのは……〕
私の本業はIT屋なので、仕事に関係する本として買い求めました。
SE(システム・エンジニア)から転職してITコンサルになるために必要なスキルを教えてくれる本です。
転職する気はさらさらない私にも、お客様に高く評価されるために何をするばよいかを教えてくれそうです。
〔アマゾンの内容紹介より〕
クライアントの悩みを解決する問題解決法、システムマイグレーションのノウハウ、短時間・高精度の要求定義テクニック、エグゼクティブへの交渉術…上流工程への賢いアプローチ。
〔目次〕
第1章 コンサルタントのことを知っていますか?
(SEから見てコンサルタントはいい仕事?
多岐にわたるコンサルタントの仕事 ほか)
第2章 コンサルタントになるための基礎力・考え方
(1日の仕事量と優先順位の決め方
ゼロから何かを出せますか? ほか)
第3章 短期間で最大の成果を上げるマネジメントスキル
(経営戦略プロジェクトの失敗は企業の終焉につながる
PMBOKを進化させたプロジェクトマネジメント応用テクニック ほか)
第4章 案件を勝ち取る提案力と営業力
(ロジカルに身につけるプレゼンテーションスキル
クライアントから選ばれるコンサルタントの営業術)
第5章 コンサルタントの報酬体系と採用試験対策
(コンサルタントの報酬のしくみ
「会いたい」と思わせる職務経歴書の書き方 ほか)
〔著者〕
北添裕己
1966年生まれ、上智大学理工学部電気電子工学科卒。卒業後にアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。コンサルティングだけではなく、開発現場にてシステム開発の経験も持つ。2002年に外資コンサルティングファームの(株)ヘッドストロング・ジャパンに転職し、金融サービス業グループの担当役員(プリンシパル)として様々なコンサルティング業務に従事。SEに人気のあるウェブメディア「ITmedia」でコンサルタントの仕事術や日常について執筆しており、読者から好評を博している。
新聞消滅大国アメリカ
書名:新聞消滅大国アメリカ
著者:鈴木 伸元 出版社:幻冬舎新書 2010年5月刊 \798(税込) 200P
〔この本を買ったのは……〕
湯川鶴章さんの主催するブログ「進化し続けるブログメディア TechWave」でゲストブロガーとして書評を書かせてもらっています。
TechWave の書評では、ここのところ、インターネットとジャーナリズムについての本を取りあげているので、「新聞消滅」というタイトルにびっくりして購入しました。
アメリカでは、どんどん新聞社がつぶれているのですね。
新聞がなくなっていくと、どんな社会になっていくのか、一歩先をいくアメリカの例を見ておこうと思います。
〔アマゾンの内容紹介より〕
アメリカを代表する名門紙NYタイムズが2009年末までの3年間で社員の3分の1近い1400人を削減した。西海外の有力紙サンフランシスコ・クロニクルは1200人いた社員の半数近くを解雇。実際09年だけで全米の日刊50紙が消滅するなど、この動きは加速する一方だ。新聞がなくなると街は、国家は、世界は、どうなるのか?新聞が消えた街でネットから得られる地元情報はごくわずか。政治は腐敗し、コミュニティは崩壊に向かう。他人事ではない、日本人必読の書。
〔目次〕
第1章 NYタイムズの最期
第2章 廃刊寸前サンフランシスコ・クロニクル
第3章 続々と消滅する新聞
第4章 新聞に取って代わるメディアは何か
第5章 新聞がなくなった街
第6章 日本の新聞はどうなるのか
〔著者〕
鈴木 伸元
1996年東京大学教養学部卒業。同年NHK入局。報道局、スペシャル番組センターなどの勤務を経て、現在報道局社会番組部所属。「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」などを担当。ギャラクシー賞の奨励賞を二度受賞。
その言い方が人を怒らせる ことばの危機管理術
書名:その言い方が人を怒らせる
副題:ことばの危機管理術
著者:加藤 重広 出版社:ちくま新書 2009年11月刊 \777(税込) 238P
〔この本を買ったのは……〕
なるべくなら、周囲の人とのイザコザは避けて通りたいものです。
なにげない発言で相手を怒らせてしまわないように、何を、どう気にしたらいいのか、著者のご意見を聞いてみたいと思って買いました。
読む前からひとつツッコミたくなったのが、裏表紙の著者の写真です。ニコリともせずに、文字どおり斜に構えてガン飛ばしてます。
読者にケンカ売ってるように見えるんですけど……。
〔アマゾンの内容紹介より〕
謝罪の場面で真意が伝わらず怒らせる、誤解を与える、だらだらと長く続く言い訳文、空気の読めない発言、どこか変な敬語、…。こうしたコミュニケーションの行き違いを生じさせる言い方や表現は、ニュアンスや印象論で語られがちだが、実は言語学的な理由がある。本書では、「まずい」具体例を数多く取り上げながら、言語学の中でも文脈を科学する新しい分野である語用論を背景にその理由を分析していく。知っておきたい、日本語が陥りやすい表現の落とし穴とは。
〔目次〕
序章 なぜうまく伝わらないのか?
第1章 ことばの危機管理
第2章 誤解されることば
第3章 ロゴスとパトスを使いこなす
第4章 読むべき空気と読まざるべき空気
第5章 敬語よりも配慮
終章 時代の求めることばのありかた
〔著者〕
加藤 重広
1964年青森県生まれ。東京大学文学部言語学科卒業、同大学院博士課程修了。文学博士。専門は言語学(統語論、語用論)。富山大学人文学部助教授などを経て、北海道大学大学院文学研究科准教授。著書に『みんなの日本語教室』(三笠書房)、『日本語修飾構造の語用論的研究』(ひつじ書房、第22回新村出賞受賞)などがある。
歴史を動かしたプレゼン
書名:歴史を動かしたプレゼン
著者:林 寧彦 出版社:新潮新書 2010年5月刊 \714(税込) 191P
〔この本を買ったのは……〕
歴史上の出来事を「その時、歴史は動いた」と見るのか、「人類の星の時間」と見るのかで、歴史の描き方が変わります。
歴史が動いた瞬間を、「プレゼン」という切り口で見るというのは、いい切り口ですねぇ。
このタイトルだけで座布団1枚!
載っている4つの逸話の選び方もグッドです。
〔アマゾンの内容紹介より〕
どうすれば交渉相手を思うように動かせるのか。言葉で人を動かす技術、プレゼンの力で相手をたらしこみ、歴史を動かした先人たちがいた。コロンブス、豊臣秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵・・・・・・壮大なプロジェクトを実現させた、彼らのプレゼンを解剖すると、不可能を可能にするプレゼン術の極意が見えてくる。人は説得では動かない。納得させられてはじめて動くのだ。歴史とビジネスが合体した比類なき一冊。
〔目次〕
第1章 コロンブスはいかにして「新大陸」発見プロジェクトの
スポンサーを獲得したか
カネはないが知恵はある。コロンブスは、プレゼンで勝負に出た。
己の夢と野心を国家事業に仕立て上げた天才のプレゼンとは?
第2章 豊臣秀吉はいかにして柴田勝家との競合プレゼンを勝ち抜いたか
織田信長亡き後、その子息のだれを後継者にするか。会議は知恵比べの
合戦場となった。秀吉のプレゼン能力、恐るべし!
第3章 大黒屋光太夫はいかにしてロシア皇帝に日本への帰国を認めさせたか
漂流から10年、光太夫は祖国への帰還をはたした。同情だけでは船は
出ない。願いを叶えるプレゼンの底力!
第4章 クーベルタン男爵はいかにして1500年前のイベント
「オリンピック」を復活させたか
彼がプレゼンの柱に据えたのは、スポーツとは無縁のものだった。
満場一致で復活が決まったその秘策とは?
〔著者〕
林 寧彦
1953(昭和28)年倉敷市生まれ。早稲田大学政経学部卒。博報堂に入社後、広告キャンペーンやテレビCMの企画提案を担当し、2003年独立。陶芸家(日本工芸会正会員)としても活躍中。
最強の人生指南書
書名:最強の人生指南書
副題:佐藤一斎「言志四録」を読む
著者:齋藤 孝 出版社:祥伝社新書 2010年6月刊 \819(税込) 251P
〔この本を買ったのは……〕
吉田松陰が心酔したという「言志四録」を一度は読んでみたいと思っていますが、やはり原文に当たるハードルを超えるのはたいへんです。
齋藤センセは、『座右のゲーテ』だの『座右のニーチェ』だの、すぐ座右に置きたがる人ですし、解釈のしかたが正統派と少しずれている気がするのですが、誰よりも「スッゴイんだぞ! 読んでみろよ!」というインパクトを与えてくれる人です。
今回は、齋藤センセにご教授いただこうと思います。
〔アマゾンの内容紹介より〕
西郷隆盛、佐久間象山、吉田松陰、坂本龍馬―彼らはなぜ、この本に心酔したのか。仕事、人づきあい、リーダーの条件…変わることのない人生の指針がここにある。
〔目次〕
序章 現代こそ『言志四録』が役に立つ
(論語ブームと『言志四録』
心に響く「短い言葉」 ほか)
第1章 「忙しい」の九割は無駄な仕事―仕事術
(事前によく考えれば、スムーズに進む
仕事はまず解決可能性と優先順位を判断する ほか)
第2章 禍は「上」から起こる―人間関係・リーダー論
(第一印象は間違いない
人間を座標軸で捉える ほか)
第3章 志がれば、何からでも学べる―学習法
(人生はいつでも学ぶべきときである―「三学の教え」
師をどう選べばよいか ほか)
第4章 「やむを得ざる」の生き方―人生論
(「やむを得ない」のが本物だ
夢を見るのではなく、夢に見ろ ほか)
〔著者〕
齋藤 孝
明治大学文学部教授。1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。小学生向けセミナー「斎藤メソッド」主宰。