著者:田中 良枝 出版社:春秋社 2008年6月刊 \1,680(税込) 251P
『デスノート』と『ドラゴンボール』を組み合わせたような題名ですが、決してホラー映画の原作でも、冒険漫画でもありません。
青年がドラゴンの謎を追う物語を通じて、夢を実現させる秘密を教えてくれる自己啓発書。「自己啓発ファンタジー」という新しいジャンルの本です。
主人公のピッポは、修道院や教会の多いフェリーチェにやってきました。18歳になって親元から離れ、この古く美しい街に仕事を探しにきたのです。
なかなか仕事が決まらず、少し憂うつになっていたピッポは、たまたま出会った古い友人の紹介で、運命を見ることができるという魔法使いのおばあさんに弟子入りすることになりました。
弟子にしてもらうときにもらった「ドラゴン・ノート」に書かれていた3つの質問に答え、4つの約束を誓い、いよいよピッポの修業がはじまります。
すべてを見透かすような魔法使いのおばあさんのことば、
修業が足らないものが見てはならない「本性の鏡」、
空から降ってくる「キラキラさん」と「黒い光」、
ドラゴンのウロコと虹の道。
みるみる成長していくピッポのまわりには、さまざまな伏線と寓意が張りめぐらされています。
はからずも「本性の鏡」を覗いてしまったことから物語は急展開し、ピッポはホワイト・ドラゴンを乗りこなして、夢を実現させる秘密を会得するまでに成長しました。
第8章(第8の扉)「光の国へ」でピッポが体験する素晴らしい世界とは……。
著者の田中さんは、「あとがき」に次のように書いています。
物語の中には自分のリズムを整え、コンディションをよくする
方法と、どうすれば運がよくなり、願いごとを叶えられるか、
についてのヒントをたくさん隠しておきました。
おばばが言うように、どのヒントが誰の役に立つかはその人し
だい。楽しんで探してみてください。
なにも「隠して」おかなくてもいいと思いますが(笑)、大切なポイントは、きちんと太字で書いてありますから大丈夫ですよ。
ただ、同じ太字で書いてあっても、一人ひとり感じ方はちがいます。
参考までに、私の心に響いた言葉をふたつ紹介しておきますね。
魔法使いのおばあさんの言葉。
「自分を探せば永遠にみつからんじゃろ。自分を探している人は、
自分を探しているようで、本当は他人の中に自分を探そうとし
ているだけじゃよ」
特に私の年齢になれば、「自分探しの旅」なんかしてられませんね。
もうひとつ、魔法使いのおばあさんの言葉。
「成功の鍵は『目の前のことをする』ことじゃ。(中略)
過去に意識が向かえば、過去のことをいつまでも引きずってし
まう。未来に意識が向かえば、まだ起こっていないことに気を
取られてしまうものじゃ」
何から手をつけていいか分からないほど忙しくなると、何かをやっていても他のことが気にかかり、結局なにも片付かないことがあります。「忙しい」は、「心」を「亡くす」と書きますからね。
気をつけなくっちゃ。
自分にしかできない何かがきっとある。
本書を読んで、そう思うことができるかもしれません。
出版記念パーティのお知らせ
本書の出版記念パーティが来週の水曜日19時から開催されます。
本書を書くきっかけを田中さんご本人から語っていただくほか、「思い通りの人生を生きる秘訣」のミニワークを予定しています。
著者の友人でアロマテラピーインストラクターの井崎真内美さん、出会っただけで人の運気がアップするという(ほんまかいな(笑))高島亮さんなどもゲスト出演されるようです。
▽日時:2008年8月27日(水)19:00〜22:00
▽内容:ミニ・セミナー1時間 パーティ2時間
▽場所:赤坂・永楽倶楽部 (地図はこちら)
▽会費:4,000円(パーティ代のみの実費・当日払い)
▽ゲスト:素敵な方がお見えになる予定です。
決まり次第、随時お知らせいたします。
▽主宰:秋田英澪子(チャンス☆コーディネイター)
お問い合わせは、emirun@nifty.com(秋田)まで
▽お詳しい内容、申し込み方法は、こちらをご覧ください。