『夢を叶える塾』発表会を聴講してきました


『メンタリング・マネジメント』の著者である福島正伸さんが講師を務める『夢を叶える塾』というワークショップがあります。
スタッフの夢とやる気に火をつけることで有名な若き経営者、大嶋啓介さん(『てっぺん!の朝礼』の著者)が福島さんにお願いし、なぜか桑名市でスタートさせたという塾で、40名が参加しています。


松山真之助さんの主催する「すごい100冊倶楽部」というメーリングリストで知り合った土`川尚己さんが、この塾に参加しているのを知ったのが1週間前のことでした。
土`川尚己さんは、『多夢郎』をハンドルネームにするほど夢の多い方ですので、大嶋さんに誘われて、ふたつ返事で参加したに違いありません。


名古屋在住の多夢郎さんは、いつも「100冊倶楽部」の東京の行事にはるばる参加しておられますので、たまにはこちらから応援に行きたい! そう思って、名古屋出張を計画しました。
いやあ、言ってみるもんです。
お客さまの都合がドンピシャ、今日になりました。


名古屋での会議を終えて、桑名市に向かいます。
三重県には初めて足を踏み入れますので、交通機関もよく分かりませんでしたが、どうもJRよりも近鉄の方が桑名までは便利がいいようです。


立派な大ホールのある桑名市民会館に到着し、開場を待っていると、ちょうど福島正伸さんが通りかかりました。出迎えるスタッフに「来ましたよー!」とにこやかに声をかけ、関係者出入り口に入っていきます。


せっかく遠くから来たのですから、なるべく前の方に座ろうと思い、関係者席・来賓席のすぐ後ろ――前から4列目に席を確保しました。
その関係者席に続々と集まってくる人たち、かなりのハイテンションです。たぶん「若き経営者」の塾生なのでしょう。席につく前に、先に来ていた人と握手したり、ハイタッチしたり、なかにはハグハグする人もいました。
髭をはやした人も多い「いい大人」世代が、まるで学生のようなノリで、一種異様な雰囲気(笑)を漂わせています。


福島さんが登壇し、いよいよ9人のプレゼンテーションがはじまりました。
自分の夢を突きつめて考える、夢の根源をたどるということは、自分の人生をふり返ることとイコールのようです。自らのトラウマと向き合うような発表が続き、プレゼンターに共鳴した人たちのすすり泣きが、会場のそこここから聞こえてきました。


登壇者が異口同音に語っていたのが、家族の絆。親や我が子への思いです。


若くして亡くなった母に、今の自分を見てもらいたかった。
自分の開店資金のために全財産を投げ出してくれた父親に、もう少し生きていてほしかった。
自分の娘には、もっと夢のある人生を歩ませてやりたい。


そうだ。その通りだ。
なんだか急に、妻と娘に会いたくなりました。けさ会ったばかりなのに(笑)。


8番目に登場した『多夢郎』さんは、日本を巨大な図書館にしてしまうというMOSO的な夢を発表していました。夢の内容は、以前「オン・ゴーイング」のポッドキャスティングで多夢郎さんのインタビュー(こちらを参照)を聴いて既に知っていましたが、映像と音楽とナレーションがぴったり合っていて、「ほおぉぉーー」とため息が出るような素晴らしいできばえでした。(ご本人のブログに、当日の模様が載っています)



最後のプレゼンが終わり、9人のプレゼンターがもう一度舞台上で大拍手を浴びるなか、文字通り幕が下りました。
観客が帰りはじめたところで、私は舞台の袖から舞台に向かいます。興奮さめやらぬ9人の中から多夢郎さんを見つけ、声をかけたところ、「来てくれたんですね!」と手を差し出されました。がっちり握手した後、肩を抱き合いながら、「あれっ、自分もハイテンションになっている」と気づくのも、また嬉しいものです。


来てよかった!