著者:佐々木博/文 新山博美/絵 出版社:講談社 2007年7月刊 \1,260(税込) 79P
プレゼン用の文書を作るとき、たいていパワーポイントを使っている。
みばえのする資料にしようしてついついイラストをたくさん使ってしまうと、てきめんにファイルが大きくなる。パソコンのディスク容量がどんどん大きくなっているので、印刷するだけなら問題ないが、メールに添付して送ろうとすると、とたんに困ってしまう。
ファイルサイズをあまり大きくしないイラストを作る方法はないか、と思っていたところで本書に出会った。
「Word」で描ける。しかも基本図形だけで描けるイラスト。しかもしかも、マルとシカクだけのいわゆるポンチ絵ではなく、本格的なイラストを練習できるスグレモノだ。
まず、この本が載っているアマゾンの「その他のイメージを見る」を見て欲しい。りんごの光沢まで表現したイラストや、人物の顔の向きの違いを画きわけるイラストまで載っているのだ。
題名に「練習帳」と付いているのはだてじゃない。
自分なりに問題に回答してから答えをみると、「あ〜、そうかぁ」とか「やられた!」と感じる。
傾けた楕円を2つ使っただけでリンゴの形になることや、白い小さな丸を加えると光沢に見えることに、教えられてはじめて気づく。
絵心さえあれば、簡単な道具で表現できるんだ!
ところで、最近 Word で図形を描いていると、描いた図形が文書の中にデーンと居座るようになって困っていた。
どうも、Word 2003 になってから起きているような気がしていたが、本書の「絵を描く準備をしましょう」を見て、理由が分かった。
Word のメニューバーで「ツール」→「オプション」をクリックして表示したオプション画面の「全般」タグに、「オートシェイプの挿入時、自動的に新しい描画キャンパスを作成する」という項目があるらしい。このチェックを外せば、気持ちよく動かすことができるようだ。
この本、めっけもん。