なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか?


副題:4兆円マーケット「通販」のしかけと舞台裏
著者:芳子ビューエル  出版社:中経出版  2007年8月刊  \798(税込)  206P


なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか?    購入する際は、こちらから


話題のビリーズ・ブート・キャンプ、とうとう我が家でも7月に購入しました!!


ミーハーと笑わば笑え。すぐに流行に飛びついて試してみるのは、若い証拠なのだ!!
クリスピー・クリーム・ドーナツしかり。
ジョーバしかり。
ビリー隊長が来日して話題がピークに達した時に飛びつかずして、いつ飛びつくのか。
今こそ、ビリーズ・ブート・キャンプを買うときではないのか!


――と、やや興奮しながら申し込んだのでした。


4巻あるDVDがとどき、さっそく第1巻のトレーニングを開始しましたよ。カミさんが(笑)。
申し遅れましたが、「欲しい!!」と言ったのも、ビリー隊長のキャンプに入隊したのも、私ではありません。カミさんです。


こんなぐあいで、私自身はふだんテレビショッピングを見る余裕もありませんが、タイトルに惹かれて本書を手に取りました。


本書で知りましたが、テレビショッピング業界というのは、昨年度は20%成長を達成した成長産業なんですね。2006年には、通販業界全体の市場規模3兆8千億円のうち、9%の3千4百億円の売上を上げています。
1970年にテレビショッピングが誕生したあと、バブル崩壊で市場規模が縮小した時期はあるものの、単なるCMではなく「インフォマーシャル」という番組仕立てのCMが開発されたり、24時間生放送のショッピングチャンネルが登場したりして、業界は元気いっぱいです。


主な利用者は30代〜50代までの女性とのこと。う〜む、うちのカミさんも、ズバリこの年代です。
なんとなくテレビを見ている視聴者に、思わず「欲しい!」と思わせる秘訣は……。
いかんいかん。これ以上内容を明かしてしまうと、著者に叱られてしまいます。


テレビショッピングの歴史、業界の分類にはじまって、なぜ見るたびに買いたくなるか、番組製作の舞台裏、今後の展望までまとまっていました。小さなこの一冊でテレビショッピングを俯瞰できる、優れたマップと思います。


テレビショッピングに夢中の人も、ビジネスとして興味がある人も楽しめる一書でした。