佐々木俊尚さんの講演会に参加してきました


インターネットが社会に与える影響について多くの著作を持つ佐々木俊尚さんの講演会に参加してきました。


『Web2.0は産業構造をどう変えるか』という興味深いタイトルです。
コンシューマ系ビジネスはWeb2.0の話題で持ちきり。エンタープライズ系は2〜3年遅れといわれるので、あと3〜5年先には、Web2.0的がビジネス全体を覆うのではないか。
――聴衆の関心を盛り上げるマクラで始まった講演でしたが、「参加者の基礎知識にバラつきがあると思いますので、まずはロングテールのおさらいから……」という展開には唖然とするしかありません。私と同じテーブルに座った人は(たまたま、両隣とも社長さんでしたが)さっそく居眠りを開始しました。


私もこの種の話題には興味を持っていますので、前半は知っている話ばかり。滔々とまくしたてるスピーチ力には感心しますが、ちょっとがっかりです。
今回は「ハズレ」だったかなあ。せっかく佐々木さんの著作にサインしてもらおうと『Google 既存のビジネスを破壊する』を持ってきたのになあ……。


配布資料は、プロフィールと著書を並べた1枚もので、レジュメにもなっていません。途中、スクリーンに映し出されたパワーポイントを飛ばしながら話を続けます。どうやら、モチネタを話すきっかけとなるキーワードや写真を貼付けたものです。きっと、いろんなところからお呼びがあるので、ネタを組み合わせてしゃべりまくっているのですね。


佐々木さんは、毎日新聞社でサツ回り記者を経験しているという、IT関係のライターとしては異色の経歴を持っています。犯罪捜査を報道するという経験からでもないのでしょうが、ちょっと近寄りがたい雰囲気を発散させていて、結局、著書にサインしてもらうのもやめてしまいました。
それでも、後半に初めて聞く話題がチラホラ登場したので、まだ読んでいない『次世代ウェブ グーグルの次のモデル』を入手してみようかと思います。


実は、去年も参加した時事通信社時事通信テクノロジーセミナーに今年も参加するのですが、2番目の基調講演を佐々木さんが担当します。
また同じ話だったら、今度こそ居眠りしちゃうからね!