京浜東北線沿線ウォーキング(川崎⇒蒲田)


思いつきではじめたウォーキング。5月16日の続きで、今日は、JR川崎駅から蒲田駅まで歩きました。


多摩川を渡るのですから、事前の地図チェックは欠かせません。
ほほー。駅を左へ降りると遠回りなんだー。右側に降りて第一京浜(国道15号線)沿いに歩くしかなさそうです。
なんだかゴミゴミした街を斜めにジグザグ通り過ぎ、京急川崎駅の先を右に曲がると、あれあれ? また線路があるぞ? あとで地図で調べると京急川崎駅から枝分かれしている京急大師線でした。
家を出る前に地図を見たときは、多摩川を渡る橋しか目に入っていませんでした。目的を持っていると、他のことが目に入らなくなるんだなあ。


六郷橋という大きな橋の左側歩道を渡って、東京都に入りました。そのまままっすぐ行きたかったのですが、車道はまっすぐ進んでいるのに、歩道はいったん橋桁の下に降りなければなりません。
なんだか、歩行者がないがしろにされている気がします。


このあたりは、六郷という地名。
六郷といえば、ドラマ「北の国から」の主人公五郎さんの住んでいたのは富良野市六郷でしたね。
それから、私が小学生時代に、NHK「みんなの歌」に、よく「西六郷少年少女合唱団」という字幕を見ました。このあたりで活動していたんですねー。「あんな都会の合唱団に入りたい」と憧れていた頃が懐かしい。


車の騒音が激しいので、東六郷三丁目交差点を左へ曲がり、京急とJRの間のバス通りを歩きます。歩道が狭く、ちょっと前まで繁盛していた商店街、という雰囲気の街が続いています。


今日のウォーキングのお友は、松本清張の『家紋』というミステリーの朗読。新潮社で出しているCDと同じ内容です。例によって図書館でカセットを借りてipodに入れました。
市原悦子さんの朗読は、やはり上手いですねえ。先日、江守徹さんの朗読も聞きましたが、あの太い声で若い女性の声色をされても、一瞬気持ち悪さが先行します。その点、「日本昔ばなし」で老若男女を語り分けている市原さんは、男性のセリフも女性のセリフも違和感がありません。
物語を簡単に紹介すると、北陸の片田舎で起こった殺人事件の話です。遺留品も多く、解決は簡単と思った事件の捜査は、聞き込みの壁に当たり難航します。田舎の人は刑事に近所の話を積極的に話そうとしません。駐在巡査でさえ、「ここいらの人は何を考えているか分からない」という始末。とうとう捜査本部は解散し、事件は迷宮入りしてしまいます。18年後、成長した被害者の娘が法事で故郷に戻る機会がありました。記憶によみがえる当時の様子を繋ぎ合わせたとき浮かび上がった真実とは……。


蒲田駅に着いたとき、物語は佳境に入ったところでした。あんまり面白かったので、蒲田駅から東京に向かう電車の中でも、ずーっと聞き入ってしまいました。
ミステリーをベッドで読み出すと眠れなくなる、というのも分かります。


職場に着いて、気分を仕事に切りかえます。
今日の歩行時間は、60分でした。