最近テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組を知りました。(毎週月曜日22:00〜23:00)
以前、フジテレビで「カノッサの屈辱」という歴史上の事件をタイトルにした番組がありました。この番組も「カンブリア紀」という理科の教科書で聞いたことのある不思議なひびきの言葉をタイトルに使っていて、気をひくタイトルを工夫しているのでしょう。(番組の公式ホームページでは、平成の経済の大改革を、5億5千万年前に地球で起きた生命の大爆発になぞらえています)
スポンサーが日経新聞社ということもあり、主に経済関係のゲストに話を聞く公開収録番組。メイン司会者が作家の村上龍、アシスタントは小池栄子です。
第1回ゲスト――トヨタ自動車 張富士夫 副会長
第2回ゲスト――岡野工業 岡野雅行社長
第3回ゲスト――竹中平蔵 総務大臣
おお、第4回目はミクシィの笠原社長と「はてな」の近藤社長ではないですか。
知らなかった。くやしい〜。
これからは、見逃さないようにしようと思います。
第11回にあたる6月26日には、ホリプロ創業者の堀威夫氏(肩書きは「取締役ファウンダー」)が出演していました。
タレントの良いところを引き出して一発当てることも大事ですが、成長させて長いタレント生命を送るようにするのがプロのマネージャだ、と強調していたのが印象的でした。
小池栄子の「私をプロデュースするとしたら、どのように?」という質問をやんわりと回答拒否していた姿には、プロとしての心づかいも感じられます。
見応えのある良いトークショーでした。
朝日新聞テレビ欄にこの番組が取りあげられていたのを翌日発見し、見終わったテレビ番組がどのように紹介されているのか読んでみました。
番組名の由来、堀威夫の回のトーク内容を少ない文字数できちんと要約してあり、さすが、と思ったのですが、最後の一文にがっかり。
小池栄子の「私をプロデュースするとしたら」という質問のことに触れたあと、「堀氏もたじたじだった」と結んでいました。
堀さんは、多少緊張していたかもしれませんが、とても堂々として見えましたよ。小池栄子にも、質問するほうが恥ずかしくなるような対応ぶりで返し、けっして「たじたじ」なんかではありません。
テレビ欄の筆者が、思わず決まり文句で文章を結んでしまったのでしょう。
決まり文句には、気をつけなければ。
他山の石と自戒せねばなるまい。――と、決まり文句で締めてみました。