ブログ道


著者:久米 信行  出版社:NTT出版  2005年12月刊  \1,575(税込)  178P


ブログ道


私がこのブログを開始してまもないころ、久米さんの『メール道』を取りあげて、感想を書かせていただきました。(2004-09-16のブログ参照)
あまり素晴らしい内容だったので、さっそく著者のメルマガ『縁尋奇妙メール』の読者登録をしたところ、いろんなところで『メール道』の講演会を開催していることが分りました。
ああ、久米さんにお会いしたいな。講演を聞いてみたいな。できれば、仕事でお付き合いしているお客様にも聞いていただきたいな、と思い立った私は、久米さんにメールをお送りすることにしました。


なにしろ、メールに心を込めることを説く『メール道』の著者ご本人へ発信するのですから、それはそれは緊張しました。久米さんの著書の精神に反するところはないか、何度も書き直して……、送信!


読んでいただけるかなぁ、1行でもいいから返信いただけると嬉しいなぁ、と心待ちにしていたところ、翌日、丁寧な返信をいただくことができました。
私の仕事は、お客様向けの研修会やセミナーを企画・実施することですので、厚かましくも『メール道』の講演をお願いし、お忙しいなか2時間も時間を割いていただくこともできました。


その後、何度か講演会等でお会いするなかで教えていただいたのは、メールに代表されるインターネットのツール(道具)は、心を込めることによって、素晴らしい人間関係を取り結ぶコミュニケーションの道具にすることができる。ということでした。
その久米さんが、今度は「ブログ」を取りあげ、世界と自分を結びつける素晴らしい道具にしてしまうのが本書です。(ちょっと前置きが長くなりました)


久米さんは、ブログの素晴らしさを、
  「結末も知らぬまま人生と同時進行で未完成の自伝を書き続け、
   縁者と共有していく体験は、まったく新しい愉しみです。
   この期待と不安をはらんだブログ道の営みこそ、身心の若さと
   輝きを保つ原動力です。ブログ道が、縁者と自分、世界と自分
   との結びつきを、最後の一瞬まで実感できる生命線ともなるでしょう」
と絶賛しておられます。
この熱の入れ方は、もう、“ブログのエバンジェリスト”とお呼びするしかありません。


本書で久米さんは、まだブログをはじめていない人に向かってブログの素晴らしさを説き、ブログ経験者にはブログを生きがい追求のためのツールにする方法を教え、長続きさせる心構えやノウハウをたくさん披露してくれています。
ブログをお金もうけの道具として使う方法を書いた本はたくさんありますが、より良い人生を送るツールに化けさせてくれる本は他にはありません。
きっと、あたらしい発見、久米さんとの心の出会いがあるでしょう。
ご一読をお薦めします。


私が本書で教わったなかで一番ココロに響いたのは、あまり力を入れて書かないほうが良い、というアドバイスでした。
「たかがブログで人生を変えよう」というのがブログ道の精神ですが、「たかがブログだから気軽に書こう」と思うことも長続きさせるには大切とのこと。


う〜ん。今日の「読書ノート」は、あれも、これもとたくさん書いちゃったなぁ。力が入り過ぎたかなぁ。