神はサイコロを振らない


めったにドラマを見なくなった私ですが、日本テレビ水曜夜10時からの『神はサイコロを振らない』を楽しみに見るようになりました。


行方不明になった飛行機が10年後に時空を越えて出現する、というSF的設定で、仕事や生きがいについて考えさせられるドラマ……らしいです。


小林聡美ともさかりえ、という配役を見ると、3年前に放送していた『すいか』というドラマを思い出します。
『すいか』は、ずっと自己主張をしない人生を送ってきた地味なOL(小林聡美)と、双子の姉を亡くした傷心を抱いている漫画家(ともさかりえ)を軸に、ちょっと世間離れした同居人たちを描いたドラマでした。毎回、何ともいえないシミジミ感に包まれたことを思い出します。


神はサイコロを振らない』の今日の放送(第3回)を見ていると、小林聡美ともさかりえの会話が、『すいか』のシミジミ感を思い出させてくれました。
「それでこそヤッチ(黛ヤス子=小林聡美)だよー」という親友・竹林亜紀(=ともさかりえ)が、いつもそばにいてくれたら、ヤッチも仕事の情熱を失わずに済んだかもしれません。


ちょっと調べてみたら、『すいか』は2003年7月〜9月に日本テレビ系で放送されたようです。『神はサイコロを振らない』とプロデューサーは違っていますが、演出は同じ人(佐藤東弥)が担当しています。同じような視聴感を感じるのは、演出によるものでしょうか。


あと8日でまた時空の歪みに帰っていく乗客・乗員たち。
このまま何事もなく定年まで平穏な毎日を送りたいと考えているヤッチに、どんな心境の変化があるのか。
静かな感動が待っている予感がします。