成功と幸せをつかむ英国式ありがとうの会話術


2005年9月刊  著者:西出 博子  出版社:日本実業出版社  \1,365(税込)  183P


成功と幸せをつかむ 英国式ありがとうの会話術


著者は、ビジネスマナーのプロとして、企業のコンサルティングや各種研修を行なっており、既に4冊の著作を出版している「ビジネスマナー講師」です。5冊目となる本書では、「ありがとう」という感謝の心をこめた会話の効用を紹介しています。


5月に西出さんの出版記念セミナーに出席したことがあります。とても印象的だったのは、形だけのマナーではなく、マナーの奥にある心の大切さを教えていただいたことです。
今回の本も、一見言葉の言い回しを変えるテクニックが書かれている本に見えますが、じつは言葉を発する心構えについて指南した奥のふかーい本です。
当の西出さんも、一朝一夕に人間関係をスムーズにする“心構え”を会得したわけではありません。本書の第一章には、仕事なし、恋人なし、父の死というトリプルパンチに見舞われ、日本から逃亡するようにイギリス留学に出発した自身の経験が綴られています。オックスフォードで幸運な出会いを得た著者は、イギリスで足がかりを作り、日本と往復しながら事業を成功に導きました。
イギリス仕込みの著者の会話術の秘訣はなんでしょうか。もちろん、「英語で話す」ということではありません。当たり前ですね(汗)。
詳しくは本書をご覧いただくとして、帯にも書いてある5つの会話テクニックを紹介しておきましょう。それは、次の5つです。
  「ポジティブワード」で話すクセをつけよう
  「依頼&質問形」で相手に選択権を持たせる
  「クッション言葉」で会話をワンランクアップ
  「後良し言葉」で好印象を残す
  「Yes・But+How」方式で上手に意見を述べる


具体的な場面例を使った本書の解説を読めば、「こんな場面で、実際に私も使ってみよう」と実感できます。ぜひご一読ください。


ところで、本書の最後のページに“Special Thanks”があり、私も名前を乗せていただきました。西出さんの4冊目の著書の出版記念セミナーの様子を5月30日の私のブログに紹介しただけなんですが、「次の本の“Special Thanks”に浅沼さんの名前と肩書きを紹介したい」とメールをいただいたのです。
載せていただいた私の肩書きは「ココロにしみる読書ノート 新進気鋭のブックレビュアー」です。我ながら、こんな大層な肩書きを返信したことが恥ずかしい……。でも、うれしい!


発売を記念して、未発表原稿やTシャツが当たるキャンペーンをやっておられるようです。
詳しくは、下記のご本人の推薦の言葉と本書のキャンペーンホームページをご覧下さい。
         ↓

みなさん、こんにちは。西出博子です。このページにアクセスして下さって本当にありがとう!ございます。
今回の最新刊は、半分は私のエッセイに基づく人生論。もう半分はみなさんにハッと気付いていただける、成功と幸せの会話術を日常よくありがちなシーンを想定して、NG会話とOK会話の例を挙げている構成となっています。


人生論のページでは、主に人間関係のコミュニケーションのことを伝えています。
また、20代、30代時の私を支えてくれたおススメの本や映画なども紹介しています。


拙著『完全ビジネスマナー』(河出書房新社)では、マナーの達人としてヨン様を紹介しましたが、さて、今回の本では、会話術の特例としてどなたを紹介しているでしょうか?お愉しみにね!


今回の本を書くにあたって、久しぶりに自分の20代、そして30代の英国オックスフォード時代を顧みることになり、今、現在はとっても幸せなのに、当時の自分にタイムスリップしないと原稿が書けないので、昔を思い出し、精神的にかなり辛いときもありました。そんな時を乗り越えて執筆した本です。


私の20代がどんな風にボロボロだったのか?
30代でのイギリスでどんな出逢いがあったのか?


そして、皆さんも私も大好きな言葉。


「ありがとう」


この言葉の大切さをエピローグでしみじみと綴らせていただきました。
また、愉しいワークシートも付いています。


この本が多くの人々の目に触れて、皆さんがビジネスもプライベートもどんどんハッピーになっていきますように。。。。。
そんな願いを込めて、2005年の秋に皆さんに心から"ありがとう"の気持ちを込めて贈ります。