PMP教科書


2003年2月刊  出版社:翔泳社  \5,040(税込)  713P
著者:キム・ヘルドマン【著】 PMI東京(日本)支部【監訳】


Project Management Professional [PMP教科書]


PMP試験の合格ラインが10月から上がると聞いて、駆け込み受験勉強を始めて早や1ヶ月。
本当の教科書『プロジェクト・マネジメントの基礎知識体系ガイド』(略称:PMBOK)も一読したので、試験勉強の仕上げにと思って本書を熟読しています。(本書は、8月26日のブログとは別の本です。念のため)
やっとPMBOKの「知識体系」とか「9つの知識エリア」とか「ツールと技法」などの独特の言葉に慣れ、だんだん設問にも答えられるようになりました。


分厚い本書には、各章のまとめ、試験のポイントなど、試験対策を意識した記述が満載です。あくまで試験勉強用ですが、プロジェクト・マネジメントに役立つ知識が身につくという“おまけ”も付いてきます。
アンダーラインを引き、何回も読み返しているうちに、記述内容が矛盾しているところを見つる、という喜びも最近発見しました。
たとえば、462ページには「実行プロセス群では、引合い、発注先選定、契約管理、そして品質保証について見ていきます」「試験では、引合い、発注先選定、契約管理プロセスに関する問題が出題されます」と書いてあります。最初は二つの文章を読み比べて、すると「品質保証」は試験範囲外なんだな、と喜んだのですが、そんなことはありません。こんな大事な項目が試験に出ないわけがない。後の方に、ここも覚えておきましょう、という内容を見つけて、「おいおい」とずっこけてしまいました。
また、469ページの上のほうに「契約管理のインプットは、……そして納入者からの請求書です」と書いてあるのに、下のほうには「納入者は……支払を請求します。これは契約管理のアウトプットであり……」とあります。同じページの中なのに、言ってることが逆です。いったいインプットなのかアウトプットなのか、どっちやねん!
きっと、記憶に残るようにわざと記述間違いをしてくれたのでしょう。翻訳者の配慮か、原文からこうなっていたのかは分りませんが、ありがたい事です。(調べたら、正解はインプットでした)


本書の付録CD−ROMにはiStudyというソフトウェアの機能限定無料版が付いています。このソフトは、この本に載っている問題350問 + ボーナス問題50問をパソコン上でランダムに出題してくれる、という機能を持っており、とても助かります。
私の正答率は、いまのところ82%,73%,72%,95%,80%と推移しています。合格ラインが68.5%ですから、ぎりぎりセーフの水準になってきました。


さあ、試験本番まであと1週間。ガンバロウ!