休暇力

休暇力―のんびりと年収を100万円アップする休み方

2004年8月刊  著者:和田 秀樹  出版社:インプレス  価格:\1,260(税込)


著者は精神科医という本業のかたわら、山ほど本を書いている。(amazon検索で236件もヒットする)しかも1960年生まれで、まだ若い。
「○○力」という流行を当てこんだタイトルや「のんびりと年収を100万円アップする」という副題は、いかにも「売らんかな」という意図がミエミエだが、「できるヤツほどよく休む」という売り文句は著者自身の仕事量を見ると納得できる。


休暇前後の「初頭効果」と「終末効果」、自分のペースに合わせた休暇の取り方など、参考になる話が幾つかあるので、まずは得した気分。
一番身につまされるのは、“心を癒す”ような休暇をとらないと理性の力が損なわれて「うつ」が発生しやすくなるよ、というアドバイス。著者の本業が精神科医なので、この上ない説得力で響いてくる。200ページも無いので、ちょっと損した気にもなるが、休暇の大切さを認識できるので、まあいいでしょう。


それにしても、表紙の「できるヤツほどよく休む」という売り文句は、印刷ではなく丸いシールで貼り付けてある。「帯の代わりにシールかよ!」とツッコミたくなる。あざとい本だ。