著者:ジョー・マーチャント/著 木村博江/訳 出版社:文藝春秋 2014年9月刊 \2,106(税込) 373P
古代エジプトの歴史遺産は、多くの人を惹きつける魅力をもっている。
スフィンクスやピラミッドなどの遺跡や、かつての王たちが永遠の命を願って死後も肉体を保存しようとしたミイラには多くの観光客が押し寄せる。
特に有名なのがツタンカーメンだ。
墓荒らしの被害にあわずに無傷で発見されたこと、黄金のマスクなどの宝の山に囲まれていたこと、若くして亡くなったことなどから、発見当初から世界中で注目されてきた。
本書は、1922年にツタンカーメンの墓が発見されてから、王のミイラがさまざまな手法で解剖、解析されてきた過程を掘り起こすルポルタージュである。
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