TBSラジオで2ヶ月に一度日曜の深夜に放送している「文化系トークラジオ Life」というラジオ番組があります。
「マイルドヤンキー限界論」
「超絶!ポエム化社会」
「勉強し続ける社会」
などの社会時評&サブカルチャーに関した話題を批評家、ライター、編集者、哲学者、ジャーナリストなどのゲストたちが議論する番組です。
続きを読む著者:垣根 涼介 出版社:KADOKAWA 2018年8月刊 \1,944(税込) 588P
「働きアリの法則」をご存知だろうか。
働きアリはみんながんばって食料を集めているように見えるが、よく観察してみると、よく働くアリが2割、ふつうに働くアリが6割、働いているフリをしていて本当はサボっているアリが2割いる、という法則である。
北海道大学准教授の長谷川英祐氏が、自身の進化生物学研究内容を一般向けに解説した、『働かないアリに意義がある』(2010年 メディアファクトリー刊)を出版したことで知られるようになった。
この法則には続きがあり、よく働いている2割のアリを間引いてみると、残ったアリの2割がよく働くアリに変わることが観察されている。その結果、全体の比率が、よく働くアリ2割、ふつうに働くアリ6割、サボるアリが2割と、もと通りの比率になってしまうというのだ。
おもしろい!
どうしてアリがこのような比率になってしまうのか不思議だ。
長谷川准教授は進化生物学の観点から研究して謎を解きあかしていくのだが、学者とは違う視点でこの法則に注目した作家がいた。
それが、今日取りあげる『信長の原理』の著者、垣根氏である。
人間界にあてはめると、ものすごく面白いことになる! と考えたのである。
続きを読む著者:箕輪 厚介 出版社:マガジンハウス 2018年8月刊 1,512円(税込) 173P
僕の実家は北海道の酪農家だったが、跡を継がなかった。
大学を出て会社員になった僕は、毎日きちんと会社に通い、配属された職場でコツコツと仕事をしてきた。
農家は選ばなかったけれど、生き方は農耕民族そのものだ。
かたや、本書の著者、箕輪(みのわ)氏の生き方は、狩猟民族のようだ。
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選本の参考にするため愛読しているネット書評の一つに、ノンフィクション系の「HONZ」という書評サイトがあります。
二十数名が入れ替わりで書いている書評は、それぞれ個性があって面白く読ませてもらっています。
取り上げている本が興味深い時もうれしいのですが、自分も書評を書いている目線で読んでいるので、紹介文が良く書けていると、「あー、いい書評を読ませてもらった」と嬉しくなります。
先日、思わず「おみごと!」と心の中で叫んでしまった書評に出会ったので、今日は本の紹介ではなく、書評の紹介を書くことにしました。
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